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クラリネットのことなど

以前のブログに、昔のクラリネットのメーカーとして、フランスのMartin freresのことを書きました。
日本では「マーチン」のクラリネットと思われていて、当時の広告にも「マーティン」と書かれていますが、
マーチンではなく、「マルタン・フレール」までがメーカー名です。

その昔、1800年代半ば、ルブランなどと同じLa Couture Bousseyにありました。
その後、1890年後半~1927年まで別の一族により継がれ、1930年からは創業者とは全く関係のないフランス人とアメリカ人により再びこのメーカーが立ち上げられ、1960年代まで、学生~中級モデルを製作していました。

当時は「1740」モデルなどが比較的有名だったようですが、すでに廃業してしまった工房です。
しかし現在、Martin freres社はアメリカで新たに立ち上げられ、いろいろなクラリネットを製造しているようで、
特に珍しいのは、樹脂にローズウッド風のプリント(ベニヤ)のコントラバスクラリネットです。

http://martinfreres.net
Leblanc Franceのクラリネットを設計していたレオン・ルブラン氏は、ベルギーの音響技師である、Charles Houvenaghel 氏と共に、科学に基づいた研究をしました。彼は優秀なクラリネット奏者でもありましたが、ジョルジュ・ルブランよりルブラン社を継ぎ、楽器製造に身を置くようになります。そして音響的、機械的な研究・改善に生涯を捧げました。ルブランの楽器はほぼ完全に手作りしており、職人たちには、入念な計測と、それに従うよう指示していました。
彼は 「音楽は芸術であるが、科学の法則にも支配されている」と発言しています。

そんなレオン・ルブランが設計した楽器は、LLモデルを始め、Dynamic H (Dynamique)、Symphonie、Classic、L7、L70、L27、L200、L300、LX 1185S、最後の機種のLX2000Sあたりでしょうか。

ルブラン独特のサイドキーの形状は、トーンホールをまっすぐに塞ぐため、非常に優れていると思います。
現在では、ルブランと関わりのあったカナダ・バックン(BACKUN)や、かつての設計者Tom Ridenourの楽器、そしてルブラン・ブリス(Bliss)も、インライン・トリルキーとなっています。

そのため、Tom Ridenour 氏時代のオーパスなど高級機種クラリネットも、ルブラン伝統のサイドキーにしたかったが、ルブラン社上層部の他社製品を意識した考え・意向により、Ridenour氏も やむを得ず通常の形状のオフセット・トリルキーにしたのではないか、とも言われています。

レオン・ルブラン氏は1900年生まれのため、90年代には引退し、現在アメリカのクラリネット関係者では有名だったTom Ridenour 氏が設計を担当するようになります。
ルブラン氏は2000年に死去し、その後ルブラン・フランスは、工場の災害、買収、そして工房はBuffet Crampon社に売却となり、彼の死後10年ほどで完全になくなってしまいました。

90年代以降のオーパスなども悪くはありませんが、個人的には、70年代・80年代のレオン・ルブラン時代の方が、音響や音色が良い楽器で、且つ品質や精度も良かったように思います。
レジスターキーの形状やレジスターチューブ、トリルキー、キーの位置にも工夫が見られ、A管とBb管を持ち替えてもキーに違和感が無く、よく考えられていたのだなと思います。

なお、有名なヤマハのサックス62ですが、開発当時のヤマハの社長は、ルブランの社長と親交があり、ルブラン社の近くに住み、そこでよく工場に出入りしていたルソー氏と手を組むこととなり、かの62シリーズがあるのだそう。
現在はなくなってしまった、かつての有名なクラリネットメーカーの1つが、ルブラン(Leblanc France)です。

特殊管が日本では有名で、コントラバスクラリネットや、バセットクラリネットなどでは見かけられることも多かったかと思います。

私は、レオン・ルブラン時代の楽器、90年代のトム・ライドナー氏設計の時代の楽器、2000年代のラリー・コムスのオーパスⅡを吹いたことがありますが、皆良く鳴る楽器です。

2003年の火災で1400本以上が失われ、180万ドルもの損害が出ました。
その後立て直したものの、2005年にはアメリカ・コーンセルマー社の傘下となったところを見ると、やはりダメージは大きかったのでしょうか。

あまり情報のないメーカーですので、わかる範囲で年代ごとに機種を並べてみます。(青字は日本でもカタログ等で見たことのある機種)

◆2000年代

1191S, 1191AS : Opus 2 (高級機種 オーパスⅡ、Larry Combs氏監修、使用楽器)
2002S, 2002AS : Concerto 2 (高級機種 コンチェルトⅡ、Eddie Daniels氏監修、使用楽器)
1040S, 1040AS : Esprit(エスプリ)
1020S : Sonata(ソナタ)

1012S : Rhapsodie(ラプソディー)
(1606S : Pete Fountainモデルも?)

◆90年代~2000年代初頭 (Tom Ridenour 氏が設計の責任者となり、オーパス、コンチェルトなどの名器を設計)



2007S, 2007AS : Symphony VII (ローズウッド製。リカルド・モラレス氏使用、レゾネーター付パッド)
1190S, 1190AS : Opus (オーパス。ロゴなどの見た目が3回変更されている。特注品か、ローズウッドモデルもあった模様。ラリー・コムス氏使用、レゾネーター付パッド)
1193S, 1193AS : Ambiance
1189S, 1189AS : Concerto (エディー・ダニエルズ氏使用の名器。)

1189SL, 1189ASL : Concerto (famous Leblanc mechanism model) 一直線上のサイドキー、独立したA♭/E♭キーポストなど
1188S, 1188AS : Infinité (輸入のグローバル社カタログでは、ベルベットリー・ダークサウンドと紹介)
2000S, 2000AS : LX2000S
1040S, 1040AS : Esprit (1040, 1040A ニッケルメッキ)
1020S : Sonata (1020 : Sonata ニッケルメッキ)
1176S, 1176AS : LL (ジミー・ハミルトン等が使用していた)

1606S : Pete Fountain
1611 : Pete Fountain (金メッキ、C#/G#キー、Eb/Bbキーに特徴がある)
1610 : 1611のニッケルメッキ版
1010 : Spirit (ベルとバレルがReso-tone製)

Noblet 50S, 45, 45A, 40, 40A
Normandy 4

◆80年代

1185S : LX (当時の高級モデル。)
L300 : 現在のトスカやイデアルのような、ベルリングのないベルが特徴。(ニューヨーク・フィルのStanley Drucker氏のポスターが有名。)
L70
                         ↓Leblanc L300 Bell

  

1176S : LL (Jimmy Hamilton等が使用していた)

◆70年
L200 (R13のような楽器を、と作られた楽器。当時は世界中のメーカーが、多かれ少なかれそのような考えを持っていたのではないでしょうか。)
L7
L70
 
L27
LL (1176)
Dynamic H


ノブレの45Mは、ヤマハのYCL-450やクランポンのE11などと同クラス、
ルブランのソナタは、ヤマハの650、クランポンのE12F~E13あたりと同クラス、
ルブランのエスプリは、クランポンのE13やConservatoireと同クラスと考えて良いと思います。
特に、ノブレの40M、45Mとルブランのエスプリは手頃な価格ながらA管もあったため、良い存在の機種だったと思います。

また、レオン・ルブラン時代の楽器は、レジスターキーの形状やチューブも独特で、トーンホールの位置やキーポスト、サイドキーなど、様々な工夫が見られます。
全音域の音程の良さと抜けの良さにもつながっているのでしょうか。
海外の某オークションサイトを見ていると、とても興味深いものが出品されています。

例えば、50ドルや90ドルほどの、カラフルなクラリネット。
しかし、コルクの厚さが調整できておらず、まともに組み立てることもできていないにもかかわらず、組み立てた写真として、半分しかジョイントが挿入できていないクラリネットが載っています。
発送も、「中国から」となっているのが特徴です。

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キーの形や高さもめちゃくちゃ、キーのコルクも剥がれ?、浮いているべきキーがふさがっています。
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同じように、中国製のリガチャーも8ドルほどで出品されていたりしますが、明らかにフランスBG社のコピー商品です。
しかし、作りはひどく、形がまともではありません。緑色のヒモでリードを支えると思って作っているのでしょう、太いヒモが適当にくっつけられています。金属のレールもゆがんでいます。
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また、日本の某オークションサイトにも、中国製の楽器は出品されていますが、「flying goose」という中国・上海製のリードなんかも出品されています。
出品者には自称 プロのサキシスト という肩書きが書かれていますが、これも海外では10枚で7~800円程度で売られているものですね。
リードは植物ですし、口にするものですから、中国製のものは安全性の面であまり使用したくないですね。

【ノブレ社の歴史】

1750年、D. Noblet社がフランスに設立されました。
Nobletは、フランスが木管楽器製造の中心地として確立するのに大きな役割を果たしました。
1904年、Nobletは家族経営の相続人がいなくなり、Georges Leblancに売却されました。
(以上、ルブランの会社概要より。)

 

よく「ルブランによって買収された」との記述を楽器店などのサイトで目にしますが、ルブラン社に買収されたのは1904年のこと。

そのため、「買収される前の機種の可能性がある」などというのは日本国内ではほぼあり得ない説明ですし、

現在のルブラン・ノブレの楽器には関係のない話かと思います。

あくまでルブラン社のブランドの1つとして使われていた名前です。

なお、50年以上前と思われる古いノブレの楽器は、クランポンのようなロゴや、○の中にD.Nobletと書かれたものになっています。

 

70年代以降など、学校備品でもよく見かけられる(見かけられた)ノブレのクラリネット。
ルブランと同じく日本楽器が輸入していました。
バスクラリネットはかなり一般的な学校備品で、多くの学校で使われていました。
下管左手のキーが、上記Jeuffroyのクラリネットのように簡素な形状で、
ペグもなく、サックスのように構えて演奏されていました。

エスクラリネットなども備品ではよく見かけられるものでしたが、
下位機種の40と、上位機種の45で仕様などが結構異なり、

 

●上位機種の45は、「ひし形のロゴ」で、上管のテノンが金属のリングになっている。カタログでは「Artisteシリーズ」とも記載があった。

●その下の機種40は、横長のTV Screen ロゴなどと呼ばれる形のロゴで、金属のテノンリングはない。

という違いもあります。

 

また、銀メッキのフルートや、C・D♭ピッコロ、

木製でFレゾナンスキー付きのオーボエや、コーラングレも製造していたようです。

 

Noblet(ノブレ)のフルート、ピッコロ、オーボエは、しばしば中古で見かけられます。

「Jeuffroy クラリネット」「クラリネット Jeuffroy」で検索していらっしゃる方が結構おられます。

最近どういうわけかオークションでもよく見かけるためかもしれません。

Jeuffroyクラリネットは、古いルブラン・フランスの木製クラリネットの下位機種です。

かつて、フランスのルブランでは、

上位機種、高級機種が「Leblanc」、次いで初級や中級向け機種が「Noblet」、その下が「Normandy」、その下に「Jeuffroy」という銘柄になっておりました。
そして、上位の銘柄は職人さんが手作りで製作し、下位機種は機械で加工している、と雑誌には紹介されておりました。

Jeuffroyのクラリネットを見ると、下管の左手で操作するキーの形状がまったく違い、非常に簡素な作りに見えますが、これは機械で簡単に作られていたためかもしれません。
上管のトリルキーも、やや単純な形状になっています。

古いNormandyという機種にも、同様のキーの形状のものがあります。

また管体は、細かくよく研磨されていないためかやや粗く、つるんとした上位機種と比べると、やはり安価な楽器かなと言うことが分かります。

とはいえ、木材の質は非常に良いものであることは感じられます。

今から40年前、50年前は、国内だけでも本当にいろいろなメーカーが乱立(?)し、1つのメーカーでもいろいろな機種を出していたのですね。
Leblancの銘柄の中にも、LLモデルを始め、L7モデルやラージボアのものなど、いろいろありましたし、セルマーにもCentered Toneというラージボアのものがありました。
良いメーカーや機種がどれほどあったかは分かりませんが、今よりも機種の選択肢が多かったのは確かです。

ちなみにどういうわけか、少なくとも60年代には日本楽器が「ノブレ・ジェフリー」を輸入し、プリマが「ノルマンディー」を輸入していました。

クランポンのConservatoireあたりも、そのうち廃盤になってもおかしくないような気もしますが・・

よく、 初心者には5RVライヤー(Lyre) と言われます。

ただ、ブログなどで「5RV」の方が初心者に向いている と言う意見も目にします。


どちらも初心者向きに感じますが、しかしそれは、良くできた個体の場合。


カタログでは、

5RV 開き 1.06mm、フェイシングMS

5RV-L 1.09mm、フェイシングM となっていますが・・・


5RVは狭い開きのモデルのためか、1.06mmもないものも混じっています。

実際測ってみたところ、0.96mm 程度の非常に狭くバランスも悪いものがありました。


5RVライヤーにしてもそうで、1.03mmくらいのものも混じっています。

フェイシングも、カタログ以下の数値のものも。


また、抵抗感に大きく関わるティップも、よく目で見ても幅がかなり1つ1つ違います。

そう考えると、非常に個体差があり、できの悪いものもたくさんあるのだなと分かります。
フェイシングや開きだけではなく、ウィンドウ(穴の部分)が完全に斜めになっているものや片側にずれているもよく見かけます。
通販で買うのは絶対にやめましょう。

吹奏楽部の中学生などで、5RVライヤーにそろえさせられ、リードまで同じ物の同じ番手を使わされているところもあるようです。
3半ではきつくて音が出ない、3でもきつい、という人もいるようですが、マウスピースを変えれば、苦労は何だったのかと思うほど良くなる可能性があると思うのです。

ローズウッドのクラリネットと言えば、パトリコラが有名ですが、

今から20年くらい前でしょうか、90年代に、ルブランからローズウッドのクラリネットが出ていました。


Symphonieシリーズの、2007S Symphony Ⅶ というモデルです。

確か、リカルド・モラレス(Ricardo Morales)氏が、この楽器についてグローバル社のカタログで語っていたように思います。


ルブランは当時から、レゾネーター(反響板)付きのタンポを取り入れたり、可動式サムレストを標準装備していたりと、いろいろと新しいものを取り入れていたように思います。


以前中古でルブランのローズウッドの機種が出ていましたが、やはりすぐに売れてしまったようでした…


また、高級機種であるOPUSも、特注なのかローズウッドモデルが存在したようです。


ただ、2007S Symphony Ⅶ の機種は、管体の材質以外は全く同一の設計であると、当時の輸入会社グローバルのカタログには書かれています。



また、イタリアのORSIでは、茶色い管体のココボロの木製クラリネットがありました。現在は作られているかどうかなど不明ですが、当時は河合楽器が輸入していました。


今でこそ、カナダのバックンなど、ココボロやローズウッドなど、多様な木材に注目されていますが、以前からココボロの楽器を作っていたオルジー社は興味深いです。なお、メタルクラリネットを作っているメーカーの1つでもあります。

クラリネット奏者の使用楽器について、メーカーのサイト以外あまり書いてあるサイトがないですよね。

私の知ってる限りでは… 


セルマー(Selmer) を使っている奏者は・・・


三界秀実さん 

板倉康明さん Arthea

太田友香さん Saint Louis, Artys

ギイ・ダンガン (Guy Dangain) Recital, (マウスピース 120)

アレッサンドロ・カルボナーレ (Alessandro Carbonare)  Recital



ルブラン(Leblanc) を使っている奏者は・・・


リカルド・モラレス (Ricardo Morales) Legacy

ラリー・コムズ (Larry Combs) Opus, Opus II → Legacy

ジュリアン・ブリス (Julian Bliss) Legacy, Bliss LB210S

コラド・ジュフレディ (Corrado Jiuffredi) Legacy

エディー・ダニエルズ (Eddie Daniels) Concerto, Concerto II → Symphonie?

ジミー・ハミルトン (Jimmy Hamilton) LL 1176S

Daniel Rye (OPUS)

ダニエル・ボナード (Daniel Bonade) Symphonie 3 (1955年まで契約。有名なリガチャーは1955年に特許出願され、1957年に発売された。)


新井清史さん  アルト・クラリネット、 300S

西澤春代さん  コントラバス・クラリネット、 340 (paper clip 型)



セルマーやルブランが好きで、偏った情報になってしまいました^^;

古いクラリネットのメーカーには、


国産では、

ニッカン(日管、Nikkan)をはじめ、東京管楽器(トーカン、Tokan)、OPALブランドの横山管楽器、

以前書いたブッシュフィールドなど、いろいろあるようで、オークションで時々見かけます。

また、鳥本楽器が販売していたLightman(ライトマン)と言うブランド名に「by Watanabe(渡辺?)」「by Nitto(ニットー?)」と書かれたものや、「by Nakamura」と書かれたフルート、「made by Chimura」と書かれたサックスもあるようです。


Tokan Watanabe と書かれたクラリネットもあるようで、もしかすると、OEMのような関係で製造元だったか、トーカンが廃業となり独立した技術者だったのでしょうか?そういった小さな工房の集まりで Lightman というブランドになっていたのかもしれません。



一方、海外のメーカー、ブランドでは、


某雑誌などの広告に「オーガスト・ブヘー」と間抜けなカタカナで書かれていた、"Auguste buffet"(仏語なので、オギュスト・ビュッフェーが近いと思います)


ドイツの 「Schreiber」(シュライバー)、(以上2つ、どちらもコッス楽器というところの輸入)、


ルブラン社の安い銘柄の製品、 「Noblet(ノブレー)」、「Normandy(ノルマンディー)」、「Jeuffroy」(ジュフロワーアメリカでは「Jeffrey」と刻印された同型のものもあるため、アメリカ用には英語の名前で輸出されていた可能性もある)、


イタリア製の「Grassi(グラッシー)」、フランス製の「Marly(マーリー)」、サーモプラスチック製品という 「Buescher(ブッシャー)」、(これら6つすべて日本楽器が販売)、


野中貿易が輸入していた、フランスの 「Martin freres」(マルタン・フレール ですが、やはり昔はフランス語の知識などなかったためか、マーティンと書かれている)


チェコスロバキア国営 "Lignatone"(かつて栄えた 安宅産業 が輸入)、


フランス製の "S.M.L" (日本楽器が輸入し、名古屋?の杉山製作所が販売)、


などがあったようです。


この中で、Augsute buffet(オーガスト・ビュッフェ)は、昭和30年代にコッス楽器が輸入していた楽器で、ビュッフェ・クランポンとは関係のないメーカーと思われます。

最近まで存在したのは、ルブラン系のノブレやノルマンディー(Noblet 4)で、上記の中でもノブレ(Noblet)の楽器は特に良かったのではないかという気がします。


実際、ノブレのエスクラリネットやクラリネットは、とても吹きやすく音程もいいです。

バスクラリネットも、システムは古いですが音の評判はいいようです。

(ただし、あくまでもルブラン社の中位機種です。)


また、Martin Freres(マルタン・フレール)も、かつては結構有名なメーカーだったようで、海外には立派な広告なんかもあったようです。「1740」というモデルが比較的有名で、定番モデルだったのかと思います。日本では「マーチン」と思われていることが未だに多いですね。


ちなみに、Buffet Cramponでさえ、この当時(昭和40年頃)の雑誌には「ブヘークラポン」などと書かれてありました。


現在では、ほぼクランポンとヤマハが占めており、次いでセルマーやルブランがありますが、当時はこれらの高価な楽器は、本当に一般的ではなかったのですね。


ちなみに前述のMartin Freresは既になくなっていたメーカーですが、最近アメリカで新たに再始動し、ロゴも新しくなり、プラスチック管のスチューデントモデルから、木製のプロ用楽器などを作っているようです。

http://martinfreres.net


オークション等に「マーチン クラリネット」「Martin クラリネット」などと出ているときがありますが、マーチンやマーティンのクラリネットではなく、「マルタン・フレール」のクラリネットが正しいですね。