クレヨン王国は私がふくちゃんくらいの時に夢中で読んでいました。


シルバー王妃、カメレオン総理、水色大福…


内容は朧げなのですが、ドキドキワクワクしたり、理不尽な大人の言動に腹をたてたり、やるせなくて泣きたくなったり、と、このシリーズで色々な感情を味わったのは覚えています。

また、クレヨン王国というだけあって様々な場面で色の描写があるため読んでいて頭に広がる光景は色付きでキラキラしていたし、各回普通の小学生が主役なので感情移入もしやすかったです。


その中でも一番好きだったのが、クレヨン王国のパトロール隊長でした。



精霊の守り人を読んでいて、


「確か、水の精が出てきて、決められた日までにどこかに行かなきゃいけない、みたいな内容だった気がする。」


「ワレモコウの話は泣きながら読んだな〜」


とふと思い出し、約40年ぶりに読みました。


当時のドキドキワクワクも理不尽に対する腹立たしい気持ちも蘇りました。


確かに水の精も出てきました。期日までにどこかに、というのは、大人になる儀式以外の目的でした。


ワレモコウの話は、秋の花なのに間違えて春の野に咲いてしまい、ワレモコウを知らない春の花や動物たちにひどい扱いを受けるも最終的には分かり合える、というエピソードでした。


当時、私はちょうど転校したばかりで新しい学校に馴染めず、離れてしまったお友達や先生が恋しくてたまらない時に読んだからワレモコウに感情移入してあんなに泣けたんだろうな〜。


この本のおかげで、小学生の頃から深紅のワレモコウは好きな花の一つです赤薔薇


そして、最後に温泉が出てくるのですが、小学生の私にとっては理想の温泉で、本当にあったらどんなだろう…と空想に耽っていたのも思い出しました♨️



40年前の気持ちが蘇る本。

40年続く「ワレモコウ好き赤薔薇」の原点になった本。


それを思い出させてくれた精霊の守り人。


本はやっぱりいいですねニコニコ