昨日の話

→学校公開で参観した下水道の授業が面白かったので、以前から気になっていた下水道資料館のような所に行ってきました。めちゃくちゃ楽しかったですひらめき


その続きです。


掲示物の至る所に「長与 専斎」というお名前を見かけました。


長与 専斎

明治時代の医師、医学者、官僚。

・東京医学校(現在の東大医学部)の校長

・衛生局の初代局長

・「衛生」の語は、Hygieneの訳語として長与が採用したものである

・種痘の普及に甚大な功績があった。

Wikipediaより


初めてこの方の名前を知ったのは、北里柴三郎と森鴎外を主人公としたこの本でした。


いつの間にか文庫本も!


北里柴三郎と森鴎外、それぞれが信念を持ち、近代の医療制度を確立していく様が描かれた小説です。主人公の2人や長与専斎だけでなく、他の登場人物も個性的で力強く、新しい時代を作り上げようと躍動していました。


この本を読んで、今の衛生的と言われる日本があるのもこうした先人達のおかげであることや、医療には政治的側面もあること、仕組み作りがいかに大事か、など、再認識したことがたくさんありました。


昔、公衆衛生学の講義を受けた頃は、データの集積や枠組みの話ばかりで興味が持てませんでしたが、この本を読みもっとしっかり勉強すべきだったと反省しました。公衆衛生学の入り口を、この本を読んでレポートを書く、とかにしたら、身の入り方が違うんじゃないかな〜。


そして、もう一つ思い出したことが。


社会人になった春、新人歓迎会を開いていただき、指定された席が部長のお隣でした。大変博識な方で、一対一で小一時間ほど「パリと東京の下水道の違い」についてのお話をしていただき、「なぜ下水道?」と頭の中が❓でいっぱいになりながら聞いたのだけは覚えているのですが、肝心の中身の記憶が滝汗今だったら絶対楽しく聞けるのに。


その部長さんは博識以外にも、パワフル、超人、そんなワードがぴったりな方で、やはり長になる方は凡人とは違う…と思わせるエピソード?伝説?を多数お持ちでした。「奏鳴曲」を読みながら、あぁこの本のどこかにいらっしゃいそう…と思い出していました。


そんな思い出やら本の記憶やらと繋がりさらに輝きを増す「下水道」。


再び行ける日が楽しみですニコニコ飛び出すハート