どのような経緯で手に取ったのかは覚えていないのですが、この本を読み、一時期、石ころ拾いにハマりました。



カラー部分は引用です。

はじめに

旅先で、なんとなく石を拾う。

石を集めたいわけでも、記念品として持ち帰りたいわけでも、地質に興味があるわけでもない。

ただなんとなく、気づけば拾っている。

海辺や河原に転がる雑多な石のなかから、しっくりくるものを探す。

ときどき、これは!という石に出合う。

なにが、これは!なのか、うまく説明はできない。

ただ、なんかいい感じがする。

〜中略〜

拾っている時間そのものが好きなのかもしれない。

ただただ石を手にとって眺め、手にとって眺め、無心になって、いいものを選んでいく。

難しいことは何もない。

悩むことといえば、こっちの石とそっちの石、どっちがよりいい感じがするか、それだけ。

〜中略〜

これは石ころ拾いの本である。

念のため断っておくが、石の図鑑でもない。

日常生活の合間に、ただただじぶんにとっていい感じのする石ころを拾いに行く、そういう話を書いてみようと思ったのである。


宮田珠己さんの軽妙な文と、いい感じ〜ちょっとすごい石ころの写真がとても良いのです。くすりと笑えて読むと石を拾いに行きたくなる本なのです。


まず、いつも車で渡っている川に行ったのですが、すぐそこに見えているのに、草木が生い茂っていて石ころのある河原に近づけないちょっと不満


そこで、週末、ちょっと離れた河原に何回か家族全員で石を拾いに行きました。


はじめは乗り気ではなかった夫も子どもたちも、拾い始めると夢中になりました。(夫は途中から水切り→週半ばまで肩〜腕に痛み、を毎回指差し


ここはこの前より下流だから石の大きさが…

とか

これはレキ岩でこれは玄武岩では…?

とか

中受的要素も折り込めます👍


結構楽しかったです。


興に乗って、渡辺一夫さんのハンディ図鑑を手に入れたりもしましたが、長女の受験で石ころを拾っている場合ではなくなり一時中断してました。


再開しようかな…。


まだついてきてくれるかしら。


時間も子どものことも気にせず、一人で河原遊びもいいかもしれません。


海にも拾いに行きたいな、と思ったら、ビーチコーミング、というおしゃれな名前がついていました。これは、石ころだけではなく、海辺に流れ着くもの全般が拾う対象らしいです。


日々、色々なことで頭がいっぱいだからこそ、


無心で石を拾う。

基準は自分にとっていい感じかどうかだけ。


こんな時間があってもいいのでは、と思います。