そんなにやる必要ある?というくらいの日能研の怒涛のテスト。
国語、算数で頭を使った後の、
社会理科のあのボリューム。
30分であの量を読み切るだけだってすごいと思っていました。
日能研に通い始めた頃は時間内に終わらなかったテストも、いつの間にか時間内に一通り終わるようになり、最終的にはスピードの緩急をつけ、問題の取捨選択ができるまでになりました。
この「スピードの緩急」と「問題の取捨選択」が、合格のために必要不可欠な技。
この技を磨くためのテスト、テスト、テスト。
「入試では満点を取る必要はない。
合格最低点を取れれば合格する。」
そりゃそうだ、と初めて聞いたときは思いましたが、この言葉は思ったより深いです。
これをできるようにするためには意識して取り組む必要があるのだと思います。
まず、6年になってから、akira先生の本の実践で、
「算数は残り時間5分前になったら大問1の見直し」
を長女におすすめしました。
初めは「無理!やだ!時間いっぱいまでやる。」と拒否されました。
ですが、
「日能研の有名な先生の書いた本なんだよ。
ほら、ここにいいこと書いてあるよ。
『ケアレスミスのほとんどは計算です。』
『模試ではだいたい1問5点。偏差値でいえば1.6くらい上がります。』
だって!」
と声をかけ続けました。そして、ある時実践してみたら、確かにケアレスミスが見つかったそうです。
+アルファでよかったのは、
難問を諦められるようになったこと。
5分前に切り上げる、を初め断固拒否だった長女ですが、正答率一桁の難しい問題に執着して結局取れない8点より、見直しで取れる5点10点の方がお得だと気づき、難問に執着しすぎなくなったように思います。
(…家では時間の許す限り頭を悩ませていました。)
そのうち、「5分前切り上げ」にこだわらず、
スピードに緩急をつけて問題の取捨選択をする感じになった…のかな?
試験後の長女への質問も、「5分前、できた?」から「今日はちゃんと捨てられた?」になりました。
「捨てられた!」と即答の時は、冷静に判断して自分の取るべき問題を取り切れた時でした。
二月の勝者(3巻)で、黒木先生が模試を破って半分にすることで、こどもたちの焦りを取り除いて確実に取れる問題を取らせていました。
それを試験中に自分で判断して自分でやる、そんなイメージでした。
兎にも角にも、akira 先生のこの本「中学受験 小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 6年生で必ず成績の上がる学び方 7つのルール」、本当におすすめです。
題名にある7つのルール以外にも、
・すぐに成績アップにつながる方法
・算数苦手な人へのアドバイス
・小6のGW明けの注意点
・小6の夏休みの過ごし方
・6年生で伸びるための5年生での学び方
・ケアレスミスを防ぐ取り組み
・Q&A編
〜うちの子は先生に質問ができません。どうしたらいいですか?
〜勉強時間の目安はどれくらいですか?
などなど。
そして、私が言うより、
「akira 先生の本に書いてあるよ。ほら。」と
狙いを定めて付箋を貼った1ページを読ませれば、長女の頭に入るのです。
私は長女が新小6で初めて読みましたが、もっと早くに読んでおきたかったです。
ameba pickにも書きましたが、「地球の歩き方」ならぬ「日能研の歩き方」として入塾時に配布すればいいと思うくらい効果のある本です。
他塾でも、中学受験生なら当てはまることが多々あると思います。
巻末の特別付録も良いです。
・「拡大コピーしてお子さんの部屋に貼っておきましょう」の一文とともに『不合格になる10ヶ条』…これは親が言うと確実に子が不貞腐れるやつです忘れ物をする、とか、朝起きない、とか、人のせいにする、とか。
・社会の難しい漢字、間違いの多い漢字一覧
・理科の語呂合わせ