スキー合宿の後、龍は次の仕事を決めることなく仕事を辞めてしまった。




「アツコ」と一緒の職場にはいられないので仕方がない。


だがいつまでたっても仕事を見つける素振りを見せない。


さらに仕事について触れると「いつでも仕事くらい見つかる。心配するな」と頭ごなしに怒られる始末ガーン


なのでもぅ放っておくことにしていた。






一方私は高校3年生で受験生となり、人生で初めてに近い飲食店のアルバイトを始めていた。


高校でアルバイトは禁止されていたし、受験生で始めるということで両親は心配したが、私は構うことなく面接に行き採用された。




自給850円で家から自転車で30分の場所にある飲食店。


学校が終わってから5時間、毎日毎日アルバイトに精を出した。


龍もそのことについて何も口出しはしてこなかった。


最初のうちは…。






仕事がなくて暇になった龍は、たまに学校まで迎えに来る。


今までそんなことなかったのでびっくりするけれど内心とても嬉しかった。




私の通う高校は女子校。


周りは全員女子で、女子が集まって話す会話の内容など決まって恋愛のことが多い。


友達の幸せそうな話をたくさん聞いていたし、文化祭や下校時などに会わせてもらったこともある。


私はそれがとても羨ましかった。






私「暇なら一度くらい迎えに来たりすればいいのに」




龍「やだ」




私「即答かい汗なんでさ」




龍「めんどくさい」






こんな会話が何度も交わされたことがある。


高校1年生の時はよく来てくれたのに、妊娠騒動の前からパッタリと来なくなっていた。


しかし仕事がなくなり暇になった今、やることもなくお金もないので自転車でまた下校時に迎えに来るようになった。




もちろん私は嬉しかったラブラブ


自転車の後ろに乗せてもらえず、地元までの1時間を土砂降りの中二人乗りでこがされたとしても文句は言わなかった。




そんな嬉しそうな私を見て、龍は味をしめたのか登校前にも姿を見せるようになった。


最初は姿を見れることが嬉しく、龍も何も言わずに駅まで送ってくれる程度。


駅まで着くと龍は何も言わずに笑顔で見送ってくれる。


私にとっては幸せの絶頂だラブラブ!






ある日の朝、いつものように家を出ると少し離れたところに龍立っていた。




私「おはよう」




龍「おはよ、暇だから来てみた」




私「うん、でも時間ないよ?」




龍「送ってやろうと思って。乗れよ」






そう言うと龍は自転車の後ろを指差した。




私「ありがとう、じゃぁ近くまでお願い」




いつものように自転車の後ろに座る。






龍は軽快に自転車をこぎ始めた。


ペタしてね