司に会えなくなった時、私は受験生になっていた。


塾にも通い、まだ2人が仲良くしていた時は、帰りのお迎えまでしてくれていた。




それほど二人はいつも傍にいてくれる存在だったのだ。




だが、もぅ司はいない。

2人だったお迎えは龍のみになった。



そのうち龍はお迎えではなく、塾の前に見送ってくれるようになった。


また夜お月様の仕事を始めたというのが理由だ。


次の仕事はキャバクラのボーイ。

私もよく使う駅の奥にあるキャバクラだ。

龍はそこである男性と仲良くなり、その人の家に転がり込んだ。



一方の私は、どこの高校にしようか迷ってはいたが、受験が簡単なことと、制服が龍好みなことと、男子がいない女子校ということ、地元から近すぎず遠すぎずなことに重点を置いて受験勉強に励んでいた。


最初の一点以外は龍の希望。




司がいなくなってから、龍は必要以上に私にベッタリで、友人であろうと自分のいないところで男に会わせたくないと何度も私に言い聞かせた。




だから高校選びも当然女子校。


共学に憧れもしたが、女だけなら楽しいかも…という理由で希望に応じた。




結局学校は龍の「この制服がいいな」という一言で決まってしまったようなものだけど…。





とにかく早く受験を終わらせたかった。



司がいない龍は不安定で、しかもキャバクラのボーイなんて始めたりして、とにかく不安だったのだ。


龍「お前はどこにもいかないでくれ…」



私を抱きしめながら龍は何度も言った。



私「大丈夫だよ…」



私はそう答えながら何度も龍を受け入れた。



司を失った龍は誰が見ても分かるくらい落ち込んでいた。


憔悴…とまではいかなかったが、以前と違うことは明白だった。




『いやいや汗自分のしたことを考えろよビックリマークお前が原因だろーがむかっ』と今は思えるのだが、私ってば本当に馬鹿で…ダウン




この時ばかりは、今までの全てを忘れて私が守らなくちゃ…と、固く誓っていた。




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