先週の火曜日のこと。目が覚めたら右肩が凝っていました。
まぁよくあることです。
起床後、頭が冴えていくにつれ「痛い」という感覚もはっきりして参りまして
肩こりでなく、どうやら寝違えたらしい痛みであることに気がつきました。

なかなかどうして痛いので、1年ぶりに韓医院へ行くことに。
去年と同様 普通の針で首を数箇所刺されて狼狽し、頭を不意に回され首をバキバキ鳴らされ
電気鍼を打たれ…というコースで治療を受けました。

しかしながら、あまり改善されません。
…というよりも、寧ろ行く前より悪化している気すらいたしました。
行かなければよかった、とモチロン思いました。

それでも只管 安静にしていたのが功を奏したのか、翌日には少し痛みが引いていました。
まぁ単に寝違えただけですから、徐々に良くなっていくのでしょう。

ところが。

翌々日のこと。
何かに手を伸ばした瞬間に大きめなクシャミが出、余計に筋を違えてしまったのであります。
ぎっくり腰の背中版という感じで、ちょっとでも体を動かそうものなら激烈な痛みが背中に走り
「んが」とか「ぐぐ」とかサザエさんみたいな声が出ます。
ふと鏡を見たら、痛いほうの右肩が異常に下がっており、妙ちくりんな格好となっていました。

その晩は半泣きで入浴し、夫に髪の毛を乾かして貰う始末。
そして横になるにも大騒ぎ、横になってからも体勢を変えられずに大騒ぎ。

更に、その翌日。痛みは相変わらず。痛いあまり、食欲すら沸かない始末。
통증(トンチュン、直訳すると痛症)を治療する病院があるそうで、連れて行って貰いました。
(痛み全般を治療する病院なので、ペインクリニックのような感じだろうと勝手に解釈しております。)

医師は軽く診察をすると、服を脱いでベッドにうつ伏せで寝るよう指示されました。
何が始まるやら…と思っていると、痛むところを押しては注射 押しては注射の繰り返し。
背中や肩や首にかけて、20箇所くらいじゃんじゃん注射を打たれまくりました。

痛いやらびっくりしたやらで呆気に取られているうちに注射は終わり、起きろと命ぜられました。
するとどうでしょう。
完全に、とまではいきませんが、強い痛みはだいぶ取れました。
首も肩も動かせるし、下がっていた右肩も元の位置に戻っています。

ありがたや、ありがたや。と診察室を出ようとしたところ、看護師の女性に小部屋へと連行され
お尻にブスリとまた1本注射を打たれました。
(これの効果は全く実感できず。)

やれやれ、1日で一体どれだけ注射を打たれたんだ…。と狼狽していると
今度は物理治療室(日本だと理学療法っていうかな?)へと連れて行かれました。

そこではまず温かいパッドを敷いたベッドに寝かされ、30分ほど上半身を温められました。
次に肩にゼリーを塗られ、何かでしきりに撫で回され(超音波を当てている感じ)
その次は電気が流れる小さいパッドを貼られまくり、背中じゅうに電気をかけられました。
この物理治療、施術ひとつひとつが結構長く しかも気持ちが良い!
途中、治療中であることを忘れ「極楽」と思っている自分が居ました。

そんな感じで、病院の門を叩く前とは別人のように、軽快な足取りでそこを後にしました。
因みに注射や物理治療など合わせて5,600ウォン(500円するかしないか)。安!!!
痛みという症状にスポットを当てた治療(対症療法)なので、寝違えただの筋を違えただのというような
一過性のものにはこの上なく最適と思いますが、痛みの裏に病気が潜んでいるかも知れないものには
先に原因を突き止め、根本からの治療が必要ではと思われます。

さて、このペインクリニック(と勝手に位置付けしました)。
患者の殆どはご老人です。殆ど というか、わたし以外の皆かなり年季の入ったご老人でした。
物理治療室で治療を受けていると、次々と来院しては入室してくるご老人方。
「ひざが痛い」「腰が痛い」「肩が痛い」と皆さん訴えていらっしゃいました。
日本のご老人が、整形外科や接骨院に押し寄せるような感じなのでありましょう。
わたしが来院した時にはまだ患者がひとりも居なかったので、患者の年齢層は分かりませんでしたが
老人専門ではないにしても、実際は老人相手の病院と言っても過言ではなさそうです。

それでも物理治療があまりにも気持ちがよく、しかも治療費が安いので
今日もそのペインクリニックに行って来たのでありました。
(今日はエアブーツを履かされ、足のマッサージまでしてくれたよ。1時間半にも及ぶ施術でした。)
暫く通えと言われたので、マッサージにでも行く感覚で、ご老人に混じりつつ足繁く通う所存であります。