肩こりはOLの職業病みたいなものなので、昔からずっと悩まされていたけれど
OLからぐうたら専業主婦になっても、相変わらずしつこく付き纏われて困っている。

特にここ1週間ほど、酷い肩こりと頭痛に悩まされていた。
頭痛持ちなので、頭が痛いのも珍しいことではないのだけれど
偏頭痛に苦しみ、治まったと思ったら慢性頭痛が現れた。
(それを理由にいつも以上に家事を手抜きいたしましたよ、旦那さま。)

腕が、肩が、首が、頭が重くて痛い。何かが憑いているのでは…と思うくらい。

鍼でも打ってもらいたいなー、ということで、韓医院へ行ってみようかと思い立った。
先週の金曜日に友達と会ったので、韓医院について聞いてみた。
すると、みんな韓医院経験者で、鍼を打ってもらったことのある友達は
打ってもらって良くなったと言う。これは行くしかあるまい。

ところで、韓医院 韓医院って言っているけれど、韓医院とはなんでしょね?って話よね。
ざっくり言えば、鍼灸院がちょっと病院的な役割もしている感じの所。
で、韓国漢方(韓方)薬を出してくれるの。東洋医学の医院とでも言うか…。
明らか病気っていう時でなく、何か体調が良くないんだよねって時に行く感じかしら。
あ、健康保険も使えるよ!

…と、下手くそな説明はこの位にして…。
(分かり易く説明するの、非常に苦手なのです。今までよく社会人やって来られたな。)

翌土曜日、取引先との飲み会の為 明け方にしなびて帰ってきたオットに車を出させて
『ユッコリ市場』という、わが市きっての大きい市場付近にある韓医院へ行ってきました。

診察の前に血圧を測らされる。102/64。かなり正常値をマーク☆
(昔、とある病院で血圧を測ったところ90/48で、看護師さんに「アナタ血圧低いのよッ!」
と意味不明に怒られました。←怒られましてもね…。
以来血圧を測る時になると緊張するせいか?少し上昇気味の良い数値が出るように。)

続いてハラボジ(韓国語でお爺さんの意。)先生による診察。
問診あり、脈を測り。
ハラボジ先生曰く、わたしは背骨や頚椎が歪んでおり、そのため神経を圧迫しているから痛むと。
なるほどね、歪んでいるのは性格だけじゃなかったんだー!

先生は首やら肩を簡単にマッサージしてくれた。
力具合といい、押さえるツボといい、かなり丁度良い。
「爺や。もうちょっと強くても良くってよ。」と心の中で思っていたら。
爺やが突如わたしの顔と頭を抱え、ボキボキバキーッ!!!と首の骨を鳴らしやがった。
痛いのとびっくりしたので、「ふ、がーー!」とハシタナイ声をあげてしまったじゃないのさ。
診察室の隅で見守っていたオットは、わたしの様子と声に大笑い。(憶えていろよ。)
最初は不意を衝かれたため力が抜けていたが、爺やが今度は反対方向にも首を曲げようと
しているのに気付き、思わず構えてしまった。
「力抜いて~」と言われたが、誰が抜けられようか。
それでもまた鳴らされ「うぎゃっ」と奇声を発してしまった。

「ヤラレタわ…」と項垂れていたところ、次はいよいよ鍼の出番。
ちゃんと仕切られた個室に通され、キャミソール一枚でうつ伏せになる。
すると消毒され、パチンパチンと首筋に普通の針を刺された。ナニコレ、すっげー痛いし!泣
(韓医院経験者であるオットも、これには驚いたそうな。)
鍼ってこういうもん?終わる頃には血だらけになるのでは?…なんて次の展開にビクビクしていると
今度は所謂普通の鍼が始まった。(と思う。ナニブンうつ伏せなので、憶測だけれど。)
若干チクリとはするけれど、先ほどの普通の針に比べれば、どうってこたぁない。
鍼を刺し終えると、何やら機械をスイッチオン。鍼を通して、体内に電気が流れてきた。
最初はビリビリして心配だったけれど、慣れれば痛くも無い。

そういえば、診察の時に「長年、偏頭痛に悩まされています。」と訴えようと思っていたが
すっかり忘れていたので、鍼の間 先生に聞いておくようオットにお願いしておいた。
早速「妻は偏頭痛が酷いのですが…」というオットの声が。
すると「ストレスですよ。海外から嫁いできている訳ですから、生活に適応するのは
大変なことです。」…云々と爺やの返答。
爺やは、奥さんは相当なストレスを抱えているだろうから、より支える必要がありますと言っていた。
そうそう、そうなのよ!爺や、もっと言ってやって頂戴っ!あと1時間ほど説教を!!
…なーんて心の中で叫んでいた。

やがて爺やが去っていくと、オットが個室に入ってきた。
記念に鍼を打ってもらっている姿カメラに収めて貰った。←みっともない姿なので、公開できず。
その後、「aki..今でもストレスある?」とオットが聞いてきた。
は?何をのたもうて?この国に住んでいること自体がかなりのストレスですけれども?
と言いたかったけれど、オットは何だかんだ言って とても良くしてくれるし頑張ってくれているので
「ま、そりゃーゼロってことはないねぇ。」とだけ、やんわり目に言っておいた。

15分ほどで鍼が終わると、スタッフの女性が巨大な按摩器で、肩や背中をぐいぐい押した。
体中もんのすごい小刻みな振動に翻弄され(でも意外と気持ちが良いの)、終わった。

治療室を出て、お会計。この日は初回だからか14,000ウォン(1,000円ちょっと)。
毎食後に服用するように。と、韓方薬を渡された。名前は加味逍遥散。

漢字で書いてあるから、日本人には有難いねぇ。

裏を見ると…

「効能・効果 : 韓方医療保険用」と。
…手抜き?

効能が気になるわたくしは、家に帰って調べたさ。
日本にも同じ名前でその漢方薬があるみたい。
因みに、冷え・ストレスを溜め易い・頭痛・肩こり・月経前症候群(PMSだね)・月経困難症・更年期障害
等々、女性が悩む身体の不調ベスト10入り確実な症状に効くとされている模様。
わたし、ぜーんぶ当て嵌まるよ。更年期障害以外は。
ちょっと脈を診ただけで的確な韓方を処方してくれるとは。デキる爺やだわ。

韓方薬も保険適用になるので、出来れば飲み続けたいものです。
「薬だけください」ってアリなのかなぁ?