本当にお金持ちの人が言う、真のラグジュアリーがあるという。




それは、

時間・健康・愛してくれる人・暇な時間・安眠・家庭料理・旅行ができること・罪悪感のない休憩時間・意味のある会話etc..



これらは分かる。




しかし他にも、


ゆっくりとした朝・何も考えないこと、の2つがあるらしい。






最近、長期旅行に行ってきた。



大抵の人々は、上記の2つを求めて(長期)旅行に行くのではないだろうか?



仕事のことなんて考えずに、(ホテルにいるので)家事もせずに、1日中ゴロゴロして過ごす。



これを期待して行くのではないだろうか。




しかし、なんだかんだで今回の長期旅行を改めて思い返してみると、旅行先でこれらは無理だと思う。




まず、
「ゆっくりとした朝」について。



いつも仕事で朝早く起きているあなたは、旅行中はゆっくり寝ようと思うだろう。



しかし、ホテルの朝ごはんは意外に早い。
7:00〜10:00までとか。

※1グループごとに丁寧に配膳して回るとかで、朝食の時間をチェックインした早い者勝ちで決められ、好きな時間に行けない朝ごはんもある。



それで結局、普段より1時間遅いくらいに起きて、食べたくもない重い朝ごはんを、ビュッフェや懐石料理でもったいないからと、無理して食べる。


ビュッフェや懐石料理が出ているのに、コーヒー一杯で終了する人はいないのではないだろうか。




自宅とは違う部屋&ベッドということや、連日の移動や観光などでの疲労で、1時間長く寝ただけじゃ、全然体力は回復しない。


むしろ旅行中は、普段よりも疲れているものだ。


普段ならない筋肉痛になったり。



朝ごはん抜きプランもあるが、それはそれでなんだか乏しい旅行な感じがして、私は少し物足りない気分になる。

それにホテルに朝ごはんがつかないからと、知らない土地で朝ごはんを探すのも大変だ。


ホテルで朝ごはんを食べないで、昼前までダラダラ寝たとしても、旅行先で午前中を無駄にしたと思うと損した気分になる。




つまり、旅行先=「ゆっくりとした朝」は不可能だ。



自然と朝5時に目が覚めてしまうご老人なら可能だろうが...


つまり、真のラグジュアリー(※ゆっくりとした朝)をしようと、仕事が休みの日に旅行に行くのは、実際は更に疲れが溜まるので間違っている。



「ゆっくりとした朝」って、普通に仕事が休みの日に、自宅で朝9〜10時くらいに起きることじゃないのかなぁ。




と、長期旅行をしていて思った。


今回の長期旅行で連日これ(ホテルの朝ごはん)を繰り返したというのもあるし、3歳の娘がいるというのもあるし、毎晩レストランでお酒を飲んでいたというのもあるし、朝は常に鎧を着ているような感覚だった。


※でも結局、家でゆっくり9〜10時に起きても、2〜3時間(体感1時間くらい)ですぐ午後になるから、「ゆっくりとした朝」って6時くらいにスッキリした気分で起きないと感じられないよね。




そして二つ目の「何も考えないこと」。



これもみんな、旅行でもして何も考えずにゆっくり過ごそうと考えるだろうが、旅行とこれはイコールにならない。


なぜなら旅行には必ず予定や計画があるからだ。



朝ごはんのくだりの時点で、午前中に何も考えないというのは無理だ。



午後からずっとビーチで寝て過ごすという予定でも、さっきから言っている朝ごはんの時間のことや、あとは夕ご飯のこともある。



「ビーチにいてベトベトになるから、5時には帰ってシャワー浴びて、それからご飯へ行こう。この町にはどんなレストランがあるんだろう?調べてみよう... 素敵なところ発見!でも混んでるかも... 予約した方がいいかな?今日は肉料理だから明日は魚料理かな〜.. あ、でもここって何が名物なのかな?」


と、結局たくさんのことを考えてしまうのではないだろうか。

それが連日続くとなると、レストラン選びも疲れてくる。



観光する日となると脳内はめちゃくちゃだ。


予約したホテルやレストラン、新幹線、飛行機などの基本的なものすら時間指定があってストレスなのに、更には美術館やアトラクション、コンサートなどのアクティビティーの予約時間やタイムスケジュールもあるので大変。

どうやって目的地まで行けるのかと、ルートを調べるのも一苦労。




とりあえず私が言いたいのは、旅行自体はラグジュアリーだ。


しかし、この上記の2つも期待して旅行へ行くのは違う。




この2つができるのは、あなたの家だけ。