私が最初に見たアーティフィシャルフラワーは10代の頃、
ホームステイ先のイギリスにて
まさにルノワールの名画「花瓶のバラ」そのものでした
FLORA ROOM Artificial Floral Design
フローラルーム・アーティフィシャルフラワー・フローラルデザイン
花装飾作家 中山亜希子です。
今から30数年前、私は10代の半ばでイギリスに留学をしていた時期があります。
留学中は、あるイギリス人のホストファミリーのお宅でホームステイをしていました。
お世話になったホストファミリーは、よくご近所さんを呼んで
ホームパーティをしていたこともありまして
私もすっかり打ち解けてみなさんと仲良くお付き合いをさせていただきました。
そのご近所さんの中でお隣に住んでいた
あるおばあさんがいました。
確か、当時で70歳と仰っていたと記憶しています。
そのおばあさんは、週のうち2~3回は夕方になると車に乗って外出していたので
一体どこへ行っているのかな? と気になり、直接訊ねた時のことです。
「 スペイン語をマスターするために、
アダルトスクールへ通っているの 」
おばあさんは、そう答えてくれました。
私はこの時、70歳にもなるお年の方が勉強するために学校へ行く、という事が
あまりにも衝撃的であったのと同時に
とても感動した事を今でもはっきりと覚えています。
アダルトスクールとは、イギリスの公共機関が住民向けに運営しているスクールです。
語学をはじめ、絵画や陶芸、お料理、フラワー、といった趣味的なものから
乗馬、テニス、ゴルフといったスポーツ、
そしてアートやコンピューターなど専門的な分野まで
無料或いは低価格で授業を受けることのできるプログラムが充実しています。
欧米では社会人はもちろんのこと、かなりお年を召した方でも
アダルトスクールにかかわらず、
専門学校や大学/大学院で勉強している方が沢山いらっしゃることを
後になってから私は知ることとなります。
「そうか、いくつになっても勉強/チャレンジをしたいと思うことがあればできる。
年齢ではない。」
今から30年以上も前の日本では
年老いてから学校へ行く、
という習慣はあまり一般的ではありませんでしたよね。
あれから随分と時間が経ちましたが、この時の経験が
今の私の生き方/仕事の姿勢に大きく影響しています。
長くなってしまいましたので、また続きは次回に
秋の銀座・額画展、是非遊びにいらしてくださいね。
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