皆さんは、レイモン・サヴィニャックという20世紀最大のフランス人ポスター画家を
ご存知でしょうか。
名前は聞いたことがなくても、「ショコラ・トブレー」の画は目にしたことがある方も
いらっしゃるかと思います。
私が一番最初にサヴィニャックのポスター画を目にしたのは、18歳の頃、当時ロンドンに留学を
していた時に友人と一緒に入ったギャラリーでした。
私はその独特の色使いとフランス人のユーモアとエスプリを感じさせる素晴らしい画に魅せられて
以来、サヴィニャックは大好きなアーティストの一人となりました。
昨年、生誕100周年を迎えたサヴィニャックを讃え、各地でレイモン・サヴィニャック展が
開催されましたが、幸運にも私はトークショーのナビゲーターを勤めさせて頂きました。
(昨年、ご来場くださいました皆様、本当に有難うございます!)
その時にご縁を頂きました、世界で最もサヴィニャックの原画を所有していらっしゃる
ギィ アンティークギャラリー(www.guyantique.com )の山下純弘社長から先日
「サヴィニャックの非常に珍しい原画が入ったよ」との連絡を受けまして、
私は早速見に行ってきました。
日本グラフィックデザイナー協会会長の福田繁雄氏も絶賛されたという作品がこちらになります。
ブログでは初公開となりますが、山下社長の許可を頂きましてお写真をUPさせていただきます。
フランスのハム缶詰RANQUEの原画
*こちらの作品はまだ一般公開されないとのこと
目の表情が何とも可愛らしく、またハムがスライスされている様子も本当にユーモアがありますね
現在、恵比寿三越にて「三越伊勢丹ホールディングス誕生記念 レイモン・サヴィニャック展」が
4月27日まで開催されております。本展では貴重な原画やオリジナルポスターを中心に、デビューから
晩年までのおよそ150点の作品が展示販売されます。
ギィ・アンティークギャラリーの山下社長も会場にいらっしゃるそうです♪
会期:2008年4月11日(金)~27日(日) ※最終日は午後7時閉場
恵比寿三越2F
海外におけるポスター画の価値はアートとしての評価が非常に高く、特にサヴィニャックの原画は
なかなかお目にかかれないのだそうです。
後にも先にもポスタリストとして、多くの作品を残し、パリの人々、後に続くアーティストたちに
影響を与えた人物はサヴィニャックをおいて他にはいないと言っても過言ではありません。
この展示会を通じて彼の歴史を、作品を通して深く知るきっかけとなることでしょう。
お時間のある方は、是非一度足を運んでみて下さいね