
top of the topの進学校の層をそれたらしめている最大の要素は、理系科目、特に数学に対する絶対的な強さにあります。
言語がメソッドで身に付くのに対し、数学はゼロから自分で考え続ける力が無ければどうにもなりません。なんでもそうですが、白紙の状態で手渡され、自分で全部組み立てろ、と言われる問題の難しさは、常に孤独を強いられる点です。理系科目から多くの学生が逃げ出す、大きな理由の一つです。
更に数学の場合は、それを理解する考え方が言語化出来ない事が通常である点です。量的なイメージを養い、空間(時には動的なイメージ)を頭の中で描かないといけません。多くの時間を割き、問題と向き合う要求に耐えれなくなる事が、数学を鍛え続ける事が出来ない学生が量産されているもう一つの理由です。
数学は自然科学を記述する言語だとは言えますが、その言語という意味は文脈をとらえるという意味でのそれではなく、法則や原理を記述する言語、程度の意味合いです。そして日常会話とは異なり、概念や量的なイメージを式に落とし込むようになる為には、かなりの時間と労力が要求されることになります。
数学をはじめとする理系科目が強い子は、軒並み延々と集中し没頭する力を持っています。一日という単位でもあれば、一年という単位でもあります。才能の面もありますが、習慣で身に付ける事が出来るレベルのものも多くあります。少なくとも東大理科で理Ⅰ・Ⅱ合格者平均点を確保する程度の力は、余程向いてなければ訓練によって身につける事が出来るとは言えます。つまり「数学が出来ない」子の大半は、そもそも向き合う事が出来ていないと言えます。
数学の問題一つを考えるにも数時間延々と考えぬいたり、自分の手を動かして試行錯誤する力は、手元の訓練を継続する事で初めて出来るようになります。計算ミスが多発している間は、やはりこれが大幅に足りていない証拠でもあります。
繰り返し伝えている事ですが、科学は頭で理解するリテラシーを身につけるだけでは、それを自分のものにする事は出来なければ、科学に対するリスペクトの表層的なものとなり、遅かれ早かれ価値を生み出すにあたっても空回りをはじめます。
技術革新の源泉になる為には、科学から逃げる事もまた許されない。ここ30年GDPが停滞し続けている事の大きな理由の一つが、理系進学者が減った事です。経済成長の源泉は技術革新だからです。
つまり文系科目だけで逃げ切ろうとするその姿勢そのものが、いずれ貧しさを生み出す事を意味しているといえます。4強(灘・筑駒・開成・櫻蔭)のポジションを他の学校が崩せない最大の理由はここにあります。理系科目に対する理解の深さを問いただす事で、底力の差は浮き彫りになります。
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