商品はほとんど売れずに冷たく断られる日々が続きました。
本当に惨めでした。
結婚していた頃は、
物質的に恵まれた生活で周りからチヤホヤされていました。
それは夫の働きのお陰なのに、
自分が偉いと勘違いした私は天狗になっていました。
きっと鼻持ちならない嫌味な女だったことでしょう。
しかし、離婚して飛込みセールスになると、
その高くなった鼻をバキン!とへし折られました。
疎まれ、邪魔にされ、時には野良犬のような扱いをされて
自分がたいしたことのない存在だということを思い知らされました。
今になれば、良い経験だったと分かります、
謙虚さを取り戻したのですから。
しかし、その頃はそんなことは分からずに、
辛い辛いと負のスパイラルにハマっていました。

私の仕事は担当現場に直行直帰で、月に1回出社すればよかったので
サボろうと思えばサボれます。
でも、サボればさらに自己嫌悪でつらくなることは目に見えていました。
誰に管理されるわけではありませんが、
毎朝、子供をを保育園に連れて行ってから
担当地域に9時には入り、夕方5時まで営業し続けました。
所属してたブロックには、先輩が36名いましたが、
私の営業成績は37位で最下位。ビリでした。
私より売れない人は誰もいませんでした。
朝、起きると
「あ~、仕事に行きたくない・・・」
気持ちはドヨーンと重く、つらくて涙が出てきます。

毎日泣きながら仕事をしていました。
ところが、突然様子が変わり売れ始めます。
それはほんの些細な‟ヒラメキ“からでした。
ある日、真剣に考えました。
『働く時間は一日の大半を占めるのに、
毎日、嫌だ嫌だ、つらいつらいと仕事をしていたら、
人生がもったいないじゃないの。
私、こんな日々を送るために離婚したんじゃない。
もっと自分の人生を輝かせるために家を出たんじゃないの。
この状況、何とか変えなくちゃ!!」
この状況変えなくちゃ。いつまでもこんなことしていたくない!
どうしたらお客さまはドアを開けてくれるんだろう・・・
どんな声がインターホンから聞こえてきたらドアを開けてみようと思うんだろう・・・
どんな営業担当だったら話を聞いてみようと思うんだろう・・・
どんな人からだったら買ってもいいと思ってもらえるんだろう・・・
なかなか答えが見つかりませんでしたが、
自分が専業主婦のときのことを思い出してみました。
自分も飛込みセールスが来たときは、
ドアも開けずに断ることがほとんどでした。
でも時々、それこそ1年に1回位はドアを開けてみようと
思わせる営業担当がいました。
あの時の営業担当がどんな態度で、どんな言動をしたのか・・・
何人かの人を思い出してみると、共通点がありました。

そしてやっと気がついたのです。
『あ~、私の今までのやり方はぜんぶ間違っていたな』と。
緊張して震えながらインターホン越しに話をしていました。
震えてるということは自信のなさの表れです。
自信がない、すなわち商品に自信がないと思われます。
そんな商品の話を誰が聞こうと思うでしょう。
それから人は、震えたりオドオドしている人に対して、
いじめたくなるような心理が働くこともあります。
もちろん、そんな人ばかりではありませんが、
けっして少なくないと思います。
正直、私も営業マンにそんな意地悪な心理が
働くことがありました。
まずは震えながら話すのをやめなくては。
インターホン越しに、
大きく元気な声で、どうどうと自信を持って話さなくては。
私は不器用だから嘘でどうどうとしようとしても
うまくいかない、
本当に自信を持つためにはどうしたらいいんだろう・・・
そして直後に閃いた些細な”考え方“が
私の営業人生を大きく変えていくことになります。
長くなってしまったので、また明日に続きます。
また読んでくださいね

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