ストレスが溜まって、発狂しそうで、相手のことが憎くて憎くて、
もう生きているのが嫌になってしまうような・・・・
そんな時は、考えてもなかなか良い答えが出てこない。
どうどう巡りをしてしまうだけ・・・・
悩んでも悩んでも解決されない時に
いつも唱える言葉がある。
「このことがあって、良かったぁ」
と口に出して言ってみるのだ。
現状はとってもつらいんだけど、
深く考えないで、感情を込めて言う。
良かったんだととにかく思い込んでみる。
言い終わったら、目をつぶって身体の中を感じてみる。
すると、不思議なことに
この出来事があったお陰で良かったことが必ず浮かんでくる。
確かにつらいんだけど、でも
この出来事が起きなかったら気づけなかったことに気づくことができる。
「そうか、これを気づかせてくれるためにこの出来事が起きたんだ」
そう思えたら、もうその出来事は嫌な出来事ではなくなる。
出来事を起こしてくれた相手に感謝の気持ちすら湧いてくる。
相手が嫌な役割をしてくれて、こんなことを気づかせてくれたんだと。
そして、そういう気持ちになると、不思議なことに
相手が目の前からいなくなることが多い。
転勤になったり、退職したり、転居したりして。
以前、企業に勤めていた時にこんなことがあった。
隣の席のM子さんが生意気で鼻についてどうしようもなかった。
私より20歳も若いのだが、
仕事に困って質問してくるときも素直に「教えてください」
と言わずに「森さんだったら、どうします?」なんて聞いてくる。
一事が万事そんな調子で、毎日ストレスが溜まってイライラしていた。
私の娘のような年齢だし、そんなこと気にしないでおこうと
頭では考えるのだが、
身体がどうにも言うことを聞かず、イライラ・もやもやしてしまう。
そんなことが何か月も続いていたある日、あの言葉を使ってみた。
「このことがあって良かったぁ・・・」
すると、身体の中に温かいものがフワァーと広がってきて
思いもかけない答えが浮かんできた。
「そうだ、私も若い時に生意気で目上の人の言うことを素直に受け入れる
ことができなかった。甘えるのも下手だった。
今でも私は目上に対して生意気なことを言ってしまっている。
そうか、M子さんの姿は私の姿なんだ。恥ずかしい、直さなくちゃ。
このことを気づかせるために、M子さんは存在したんだ。
気づかせてくれてありがとう!!」
と思えた。
それからは、M子さんの生意気な言動を目にするたびに
「嫌な役割をしてくれてありがとう」と思えるようになった。
出来事は何も変わらないのだが、私の中では「嫌なこと」ではなくなり、
問題は解決されたのだ。
そしてその1ヶ月後にM子さんは転勤になり、
私の目の前からいなくなった。
役割を終えたのだろう。
出来事はどんなことも必要だから起こる。
自分の成長のために起こる。
嫌だと思う出来事にも必ず意味がある。
NLPでは「出来事にはすべて肯定的な意図がある」という。
そして「五感を変えることによって人間は変わることができる」とも。
「良かった」と口に出すことで、五感に変化が生まれ物事が変わってくるのだ。
私は今まで何度もこの魔法ような言葉で救われてきた。
あなたもだまされたと思ってやってみて欲しい。
「このことがあって良かったぁ・・・」と感情を込めて。
きっと肯定的な意図が見つかり解決に向かうと思う。
すべての出来事、出会いに感謝