ブルックナー アヴェ・マリア ヘ長調 WAB 6 (第2曲)
ブルックナーと言えば金管が鳴り響く、壮大な交響曲の印象が強い作曲家ですが、 実際にはそれ以外にも幅広いジャンルで、多くの作品を残しています。 管弦楽はもちろん室内楽、ピアノ曲、オルガン曲、声楽と作曲は多岐に渡り、なかでも特に力を入れていたのが合唱曲です。 敬虔なカトリック信者だったブルックナーは、宗教作品の合唱曲を60曲以上、 他に世俗作品としての合唱曲も40曲近く書いています。アヴェ・マリアは宗教作品の合唱曲に含まれ、実はこの題名で3曲あります。そして面白いことにいずれも、ヘ長調という調性が採られています。ベートーヴェンの田園交響曲と同じ、平和な響きのある調です。3曲のうちの第2作は親しみやすい旋律から多くの人に愛され、 一般にブルックナーのアヴェ・マリアと言えば、この第2作を指します。 無伴奏混声7部の合唱曲で1861年の作、初演は1887年です。今回はこの第2作を弦楽合奏版でお届けします。ソプラノ、アルト、テノール、バスをそれぞれ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスに置き換えました。アヴェ・マリアではグノー/バッハ、シューベルト、カッチーニが定番ですが、その他にもモーツァルト、リスト、ビゼー、ヴェルディ、サン=サーンスといった、 多くの有名作曲家たちによる優れた作品が知られています。