ふと思えば、前職を辞して10年になります。今まで、辞めてよかったと思ったことはいろいろありますが、辞めなければよかったと思ったことは一度もないのです。
だからといって収入が大きくあがったりしたわけではないのですが…。むしろ、年収ベースでは前職の最盛時の半分以下なので、「お金」のことだけを考えたら後悔すべきなのですが、それ以上のものを手に入れたというべきでしょうか。
前の職場の悪口をあまり書きたくはありませんが、最後の3年ほどは、営業数字に追われ、いまで言う「パワハラ」の日々でして、クリスマスイブに家族と食事しているところに電話がかかってきて「今日の数字が未達で云々」とか、仲間が過労で倒れ、病院に担ぎ込まれ、ようやく本人が落ち着いたところで上司から本人宛に電話がかかってきて、開口一番「今日の売上は?」・・・。
総務系で制度「改革」のあおりで鬱病になり、廃人同様になって会社を辞めた人もいましたね。経営陣に怨嗟の声をあげてながら会社を去っていった人があまりにも多かったことに今更ながら驚きを感じています。
会社は成長し、東証一部企業にもなりましたが、世の常として、それで潤ったのは創業者一族とその取り巻きだけです。
50歳を過ぎて、会社という組織を飛び出て一人の人間として社会を見渡すと、いろいろなことが見えてきました。そして最近思うことはこんなこと。
他人からあまりに多くの恨みをかっているとロクな死に方ができない
人のお金は10年しか持たないが、人の評価は100年続く
別にスピリチュアル的趣味があるわけではないのですが、この世に自分を恨むものが何十人もいたら、その毒はいずれ人生のどこかか、子孫の誰かに影響を及ぼしてくるのではないでしょうかね。
今回の病気で命の危機を実感した身として、あの世で自分に命を繋いでくれたご先祖に叱られぬよう生きなければと思う日々です。