最近、Iot,AIの発展により士業の価値が無くなってほとんどの士業が必要なくなるんじゃないかと言われています。

 

確かに技術の進歩はすさまじいものがあり、仕事の消長はそれに沿って起きています。そういえば、私が若い頃は(こういう言い方は何となくジジ臭くて嫌なのですが)トレーサーという職業がありました。設計図や図面をトレーシングペーパーを重ねて写し取っていく仕事です。現在はコピーもB0サイズまでコピーできる機械がありますから、ものの数分もかからず何枚もの複写ができます。そればかりか、パソコンのデータに取り込んで必要部分なだけを印刷・修正できるのです。

 

わずか10年前はスマートホンがこれだけ普及し、家電までスマホで操作できるような時代が来るとは誰が想像できたでしょう。

 

確かに、確定申告だって、ソフトを使えば正確に申告書を作成できますし、官公庁への申請だってオンライン申請が広がっています。個人の識別もマイナンバーを使って業務経歴などを蓄積できるので、申請要件が漏れて問題になることもなくなるかもしれません。

 

同業の方とも将来について話をすることがありますが、官公庁のAI導入が進めば、書類作成を要する仕事はまず、無くなると思うと私は言っています。人口減は公務員にも及ぶわけですから、今までと同じ量の書類処理作業はほぼ不可能かと思うのです。つまり、行政上の羈束行為に関するものは機械的に処理するしかないのです。ただ、入国審査など裁量行為を伴うものはいろいろな『技』が必要とされるかもしれません。その意味での人力の介入はある程度残るでしょうし、人間関係の調整をしなければならないような仕事は残るのではないかと思うのです。(それでも判断をAIがする余地はありますけど)

 

そう考えると、士業も単に仕事の種類で食える、食えないといった区別より、他人とのコミュニケーション能力がこれからの『稼ぎ』に必須となる能力ではないかと思うのです。行政書士に限定すると、思いつくのは国際業務、市民法務(相続・遺言・離婚等)、コンサルティング系業務でしょうか。

 

このどれにも様々な士業が参入してくるのですね。ちなみに、最近、相続放棄、婚姻費用請求だけを表に出してネット広告を出している弁護士さんを見かけます。過払い金返還がもう終わりつつあるので、新たな飯の種を探しているのでしょうね。

 

でも、相続放棄って最初から相続人でなくなる効果を生じるのですから、被相続人の兄弟姉妹など新たな相続人が出てきたりしますし、自分だけ逃げだすといったことに、親戚関係を壊す要因にもなりかねず、婚姻費用請求を謳っている広告では、離婚しなくても生活費を請求できることを大きく扱っていますけど、婚姻関係が破たんしたものをいつまでも続けさせ、懲罰的請求を続けるのは果たしてモラル的にどうなのかという疑問も生じます。

 

もはやきれいごとを言っていられない、という戦国時代なのかもしれません。私は、食える食えないの二択以外に、本当に人に喜んでもらえ、自分の倫理観に反しない仕事をする士業を目指そうと思っています。(だからあれこれと副業をしているのですが…)

 

それを『食わない』士業とでも呼びましょうか。