今日はどうでもいいことを。
私の子供の頃にはバナナは高価な果物だったのです。今の子供はバナナなんぞに見向きもしません(息子たちも小学生以降はそうでした)が、あの黄色い物体はまさに黄金でした。
子供の時、父方の伯父が来る途中で「バナナのたたき売り」(これも昭和レトロですが)をしていたので買ってきたと、新聞紙にくるまれた大きいひと房のバナナの姿は半世紀以上経った今でも目に焼き付いて離れません。
まだ、一億総貧乏時代でしたから、当時贅沢品と言われた果物を好きなだけ買えて、腹いっぱい食べられるような大人になりたいというのが、子供時代の強い願望だったわけです。(リンゴやみかんも酸っぱいものばかりで今では加工用にしかならないレベルのものをありがたがって食していたのです)
そういう少年時代の気持ちがいまだに残っているせいか、我が家ではバナナだけは切らせたことがありません。というか、私がなくなると買ってきますので、切れたことがないのです。
しかも、私しか食べないので、買ってきたバナナの定位置は私のデスクの後ろのキャスターの上に鎮座しているのです。
思えば、当時は桃やパイナップルも高価だったのですが、私の心にはバナナが根づいてしまったようです。
家族にはいい歳してと笑われますが、大人になって達成できた(そういうにはあまりにもショボいことですけど)ものを目の前にして、私は今日もニンマリとバナナの皮をむくのです。
こんな大人、結構いるのじゃないでしょうか?