センター試験まであと3ヶ月となって、大学受験の受験生への指導もセンター対策に入る前にやっておきたい記述対策がメインになっています。こんなこと書いたって興味のない人も多いかもしれませんが、学習は基礎が大事ということを取り違えて、入試問題も易しいところから始めることが大切だと考えている方が多いようです。

ビジネスでもそうですが、一斉に同じことをやろうとすると、まず参考にするのは先行している企業、または斯界でトップ企業の製品やサービス内容ですね。それに無いものを、それを超えるものをと考えるわけです。つまり、どんなものにも基準となる「たたき台が」必要なのです。

そう考えると、大学受験問題のトップリーダーになっているのは、そう、東大なんです。

そういう視点で東大の入試問題を見ている先生にはあまりお目にかかったことがありませんし、そう言う理由で東大の入試問題を教材として使う授業をしている人も知りません。(「ご存知ない?」と言われたらそれまでなんですが…)

まあ、東大志願者以外は東大の入試問題をやるというと「ゲー(/ω\*)」っという顔をしますし、指導する方もこんな奴らに東大の入試問題をやらせてナニになると思ってしまうのです。確かに難しい問題はありますが、よく見ると、一部私大のように、「ホレ、どんなもんだ!」的な出題者の知性を疑いたくなるような問題はありませんし、論理的に考えれば正解に到達するものばかりです。中にはこんな易しい問題でいいの?的な基礎知識を問う問題もあります。(教える側に教えてやろうというチャレンジ精神がないというのが一番問題だと思うのですが)

ですから、、問題の出題者がどういう学生が大学というものにどういう能力(基礎学力と思考力)を持って来て欲しいかというメッセージが込められているのが推測されます。(大学入試の問題というのは一流と言われる大学ほど来て欲しい生徒に求めるもののメッセージが込められているというのが私の持論です)

そして、考えてみれば、それは決して普通の高校生にとって難しいことではないのです。その証拠に、出典を隠して生徒にやらせれば、みんなそれなりに諦めず答えを出してくるのですから。(もっともその答の内容がどれだけ核心をついているかは明確にわかれますが)

結局、大学受験に求められるのはこういうことだよと、日本のトップに立つ大学としてのメッセージなのです。

大学受験において、真っ先に必要とされるのは単なる断片的知識ではなく、体系づけられた学力と当たり前のことを当たり前に使える基礎学力ですよということを説得力を持って生徒に語れるのは、東大の入試問題を教材にしたときだと私は感じます。(京大は京大で形は違うけど求めているものは同じだと思っています)

こうして考えると、ほかの国公立大学の作問担当者が、年度によりそれを意識しているのを発見し、なかなか興味深いものがあります。

だから、ここから始めて、「深さ」を知った上で受験生に入試問題演習という大海に泳ぎ出てもらおうと、私はそう考えているのです。