この時期になると中学・高校で3年生の「負けて引退」組が出始め、受験勉強をと塾にやってくるのです。

そんな人のために、昔書いたことの繰り返しになりますが、ちょっとお話してみます。

最近は元の仕事を出稼ぎですることが多くなったせいか、業界の噂もいろいろと耳に入ってきます。何だかんだといっても塾業界はブラックな世界だと言われていますが、それは大きい塾に最も当てはまるような気がします。

塾産業といっても上場している企業は何社もありますし、当然企業の論理が前面に出てきます。集団授業はクラス数が一定であれば生徒数が増えただけ利益を上げられますし、個別指導はひとコマあたりの人件費が定額なので、生徒一人につきいくらという利益計算が立ちます。

これは規模の大小にかかわらず同じなのですが、上場企業ともなると毎年売上・経常利益を増やさなければならないという宿命にありますので、ほとんど全ての塾が「営業」を前面に出してきます。

一番多いのは基本となる授業料を安くして○○講座、○○特訓などというオプション講座を取らせるといった手法です。この売上は当然ノルマとして各校舎に課せられますから、社員は営業電話に勤しむわけです。授業の準備なんかしていたら叱られますし、下手すりゃ生徒に問題やらせておいて営業電話しているなんてこともあります。

要するにホンネをいえば「生徒の親とゴマの油は絞れば絞るほど出る」「生徒は生かさぬように殺さぬように」「釣った生徒にはえさはやらない」なのです。

そういうところはだいたい教育の理想をもった人は居つきませんので、校舎の責任者が妙に若いのが特色です。

もちろん、管理職が若いと悪いというわけではありませんが、何年も経営している塾で20歳代の管理職が多いというのは異常だと思われませんか?

職員が居つかない割には生徒がいるのは合格者○○名とかのブランドなのでしょうが、これで塾を選ぼうという親なら(言葉を選ばずに言えば)子供の程度も知れています。

合格者数のマジックは書けば長くなりますので、割愛しますが、簡単に言うと塾にとって合格者数は「出す」のではなく「作る」ものだと思ってください。

私は前職の前は個人塾にいましたし、今もそういったところに出稼ぎに行っているのですが、こうしてブラック化する業界を概観してみると、地元で昔から続いているような個人塾が今は親にも子供にも一番いいのかもしれないと思うのです。

もちろん、そこにもいい悪いを見極める技があるのですが、実際に体験してみて、また親も授業の様子を見てみれば、個人塾は飾りようも、隠しようがありませんからいいのではないでしょうか。

それに、上記のような大手進学塾の経営方針に従えず辞めて塾を作った人も多くいますので、教師としての能力も遜色はありません。

これ書いたらキリがないので、ここで終わりますが、個別のご相談があれば事務所にメールをしてください。