世間を騒がせているSTAP細胞問題でありますが、組織側が博士課程まで修了した方に未熟だとか不勉強だとか言うのも違和感を感じていました。しかも最高学府で9年間も学問をしてきてそれをメシの種にして30歳にもなっている人間がそれを是認し、私は不勉強でしたなんて言われたら若い理系研究者はみんなずっこけてしまうんじゃないでしょうか。

私はニュースを見聞して「それを本人まで言っちゃオシメェよ」と思ったのは、少なくとも科学研究であっても、それを飯の種にしているということは、不十分・ずさんな結果に対して不勉強とか未熟とかいう言い訳はあってはならないことということなんです。

これって社会生活をしている者にとっては「世間常識」というものにはいることではないでしょうか。アタシらだってゼニもらって仕事をして「不勉強でしたからうまくいきませんでした」とはどんな人格・品性とも常識外れな(結構多いのですけど)ご同業でも言いませんって。

昭和ド真ん中世代の私にとっては、子供時代の平均寿命が短かったからか、30歳というのは言い訳の効かない「オトナ」というイメージが強くあります。

これで未熟と言われたら、いったい一人前と言われるのはいくつになってから?と思うのです。というより、海外では分野を問わず30歳代で十分な成果を出している方々は数多くいるわけでして、この年齢で未熟という言葉だけは使って欲しくはないのであります。

これを認めることで、「昔の名前で出ている」人の存在感を誇示するのもウンザリですし、いい加減世代交代をさせないとこの国の科学の発展自体なくなってしまうのではないかと思うのです。50歳過ぎになるまで成果を堂々と出せないようであれば、若い研究者はいなくなりますって。

今回の事件は科学論争より人格・品性論的要素が出てきましたので、野次馬的興味以上のものは持てませんが、言葉で表しにくい不快感を持つのは私だけでしょうか。