私らは職務場請求書という裏技(?)をもっているので、依頼人やその親族の戸籍や住民票を取得するときにいちいち委任状をいただかなくてもいいのです。もっとも、それを悪用したバカな同業者が多数いて社会問題化したため、その職務場請求書を単位会から交付してもらうのも、かなり面倒な条件や手続きが必要になっています。

ちなみに、公正証書遺言の作成では固定資産税評価証明署も必要になるのですが、こいつは代理取得するのに別途委任状をいただくことが必要になりますので、「魔法の杖」とは言えないのであります。

おまけに相続の諸手続のため使用するときは、被相続人の氏名、相続開始日、依頼人との関係まで記載しろと言われておりまして、上が相当神経質になっているのがわかります。

さらに、同一人でも戸籍謄本と住民票を1枚の請求書用紙で取得できないので(アタシは役所でもう1枚書かされる目にあったことがあります)ですから、委任状をもらったほうが楽なんじゃないかと思って最近は(事情によりけりですが)そうしていることもあります。

家系図を作るとか、信用調査とか妙なことに使ったアホ共のおかげでこうした事態になったのでありますが、1冊で50通の請求ができるので、年中遺言相続を扱っているのでなければ(そんな奴いないと思うけど)そう頻繁に使うようなものではありません。(聞いたところでは、現在の規制前には年に20冊近くも使ったという人もいたそうです。)

私は取得した戸籍謄本・住民票はコピーも取らず、業務終了後、全て依頼人にお返しすることにしています。ご高齢の方ですと、中には自分の正確な本籍を忘れてしまっている方もいらっしゃるので、とっておけば何かの役には立つと思うのです。

戸籍を追いかける作業は一般の方にはなかなか理解できないようでして、その意味でも私らがお手伝いする価値はあるのですが、それはあくまで、遺言作成とか相続、許認可などに必要な場合に限りますの。気軽に代わりに取ってきてくれと頼まれるのも困りものですし、ご自身の個人情報保護のためにも、戸籍取得代行を商売にしてネット広告を出しているなんてトンでもないところとは関わらないことです。(だいぶ減りましたが、まだいますよね)