先日、就活中の長男と話をしていて、エントリーシートに大学入学が推薦だったか一般入試だったかを答える欄がある会社の話題が出ました。

推薦入学はかつては在学中に真面目に勉強して、受験勉強で燃え尽きていない学生を採るという名目で広がり、帰国生枠などは東大理Ⅲでもあったのです。

でも、少子化が進み、学校の方も経営第一に生徒集めをしなければならないため、異様なほど推薦入試を広げました。

私は、上記のような理由からの推薦入試導入に懐疑的だったのですが、AO入試なんてものが始まると、学校の成績云々さえ軽視され、妙に自己顕示欲の強いやつらばかり合格するようになりますし、一般入試では絶対に合格できない層の生徒まで合格するようになって、もう終わった感を持っていました。

予想通り、低学力のあまり、大学の授業についていけない生徒が多発するなんてことも話題になってきまました。そりゃ、数Ⅱで微分はやったけど積分は時間がなくてやらなかったなんて高校から工学部に推薦入学したり、difficultという単語を指して「難しくて意味わかりませんので教えてください」って洒落にならん質問をするヤツがAO入試で大学に行くんですから(これ、マジな話です(゚o゚;)

高校生も同じようなもので、特に地域一番都立校に推薦入学した生徒は「お気の毒」としか言えません。入学時の学力差が大きすぎて、例外なくいきなりクラスのビリ争いに入るわけでして、3年間コンプレックスの塊で生きている生徒を数多く見てきました。

また、普通の高校に入っても大学受験の際、どうやって勉強していいのかわからないという悩みを訴える生徒も数多くいました。苦労した成功体験がないので、肌感覚でわからないんですね。

つまり、課題に対する問題解決能力を身につけていないということなんです。これが、現実社会の中でどれだけ重要な意味を持つのか企業側もようやく分かってきたみたいで、最初のような質問欄を設ける企業が出てきたわけです。

親は「子供に楽をさせたい」という思いを語りますが(要するにそれは、自分が楽をしたいだけ)転んでも自分で起き上がれない、自分の力で生きていけない子供を育てたら、それこそ、子供を不幸にしているだけだし、社会に害悪を振り撒いているも同然なのです。

一度も受験という緊張感を味あわなかったら、それはそれで不幸なんです。