高校時代英語の授業でビンにワインが半分「も」残っている、半分「しか」残っていないなんていうイディオムを習った記憶がある方も多いと思います(no more than とno less thanナンですが、細かいこと言えばこんな簡単な話じゃないのですけど、それは別の機会に)。

この世の動きでも小沢新党が50人にも満たない数「しか」いないというような報道がされることがありますが、こういう数字のイメージというのはかなりバイアスをかけて語られることがあるので注意しなければなりません。

たとえば「消費税を5%上げる」というのと「消費税を2倍にする」というのでは全くイメージが異なってきます。もっと具体性を持たせてに言えば1万円の買い物をして500円の税金を払っていたのが1,000円の税金を払うことになる、といえばこの増税の横暴さがわかるのですが、新聞はじめマスコミは財務省の役人に同入れ知恵されたのか国税動かすと脅されたのか、増税必要論一色でして、こういう論調を取ることはありません。

先の例の小沢新党でも期待しないという人が9割を超えているという報道は、野田総理、谷垣総裁それぞれにどれだけ期待するかを調査しないで報じているという点で、期待しない度をクローズアップしているとしか思えません。(個人的には、あれだけマスコミにバッシングされても政権与党を出る時に50人近く引き連れていく力量は単にゼニの問題だけでは測れないと思います。また最近は別れる女房の手紙をネタにバッシングされていますが、亭主と別れるのにあることないこと亭主の悪口を言わない女房なんていませんから、そんなことをいちいち取り上げて人間性がどうのと言われたら、バツイチの議員さんは皆さんとんでもない奴らばかりになるはずです。あまり好きな人ではありませんが、彼に対する報道を見ていると、バイアスのかけ方が露骨にわかります)

もちろん政治の面ばかりでなく、商売でもこうした数字のもつ力を利用できる面が数多くあります。「…する人が多い」なんていうのは何の根拠もないことが多いのですが、相手を説得するのによく使われます(私は騙されませんが)。保険屋なども医療費がン百万かかるなんて言っていますが、健康保険に加入して限度額認定を受けていれば上限がありますから、特別にいい個室に入院しているのでなければ、医療費そのものはウソでなくても個人負担そのものはそんなにかかるはずもありません。

例をあげればキリがありませんが、数字だけでなくその裏に潜む意図を汲んでおくことも必要だと思うのです。