図書館帰りに本屋でAERA BUSINESSを買おうと手にとって、ふと横を見ると、表題にある本が・・。
いつかこういう本が出ると思っていましたが、思ったより早いなと思いました。筆者(というより漫画なので作者)は「嫌韓流」を出した方です。






社会の閉塞感が強まると、必ず鬱積した不満のはけ口が求められるのは歴史的事実です。近い例では第一次大戦後のドイツもそうでした。その結果がナチスの台頭と障害者の断種、ユダヤ人の大虐殺を招きました。

前作「嫌韓流」シリーズはその内容のレベルと荒唐無稽さに比べて、かなりの影響を及ぼしました。たぶんこの本も多くの若い人たちには歓迎される内容かもしれません。今の日本は邪魔なものは排除するという考えが横行しています。ネット上では自分の正しさのみを主張し、自分と異なる意見を持つ者は人間性まで否定します。秋葉原無差別殺傷事件の犯人のように鬱積した怒りを全く関係ない人に向けたり、ホームレス狩のように弱者を一方的に攻撃することで晴らそうとしています。「誰でもよかった」「ムカついた」・・

社会的に虐げられる者に、その原因を政治・社会に求めず、他者に求め、被害者意識をあおることは独裁国家の手法です。政府に対する抗議より人に対する攻撃を助長するというのは犯罪の教唆と同じではないでしょうか。

少し立ち読みした程度ですが、それなりの数字もセンセーショナルに出しています。でも、例えば30年以上働いた世代の金融財産と働いて10年も経たない20代の金融財産を比べること自体おかしな話です。

安直に受け入れる若者がそう多くは無いと願いたいですが、もし、この本が「嫌韓流」同様に売れることがあるなら、この国の行先は相当危険なものと思わざるをえません。