今年成人式を迎えた2年前の教え子からプレゼントがきました。私の退職や入院を聞き、3人の子で相談して贈ってくれたのですが、それぞれに違った受験結果ととその後の生活を送っています。
幹事役のSさんは高校が私の後輩にあたり、何と高3の12月に入学。良いものをもっていたのですが、結局合格したのが皇族で有名な某大学文学部。司書・学芸員資格の取得に頑張っています。
次はKさん。姉も見ていましたが受験はまるで奇跡。受ける学校全てに合格しました。決して成績がいいとは思いませんでしたが、MARCHはじめ、無理だろうなと思っていた大学まで合格しました。どこへ行こうか贅沢な悩みを持っていましたが、女子大の名門T女子大へ進学。毎日楽しい日々を送っています。
最後はHさん。母子家庭なのでどうしても国立に行きたいと言っていましたが、学力が足りず某私立女子大へ進学。しかし、学費が続かず退学。アルバイトをしながら、通信教育学部への進学を考えています。
Hさんについてはもっと考えてあげるべきだったと今でも悔やんでいます。彼女は学校の先生になるのが夢なので、なんとか夢を実現してほしいと思っています。
Sさんの手紙にはこんなことが書いてありました。
今の自分やその環境は、自分一人の力で拓いたものではないので、先生への感謝の気持ちや当時の日々を懐かしく思い出しました。
むしろ、感謝しなければならないのは私の方です。私の存在が心の片隅に残っている生徒がいる限り、私は生きる勇気を与えられます。
命はいつか滅びます。そんなことは、生きていれば仕方の無いことで、多少怖くてもそれを厭う理由はありません。でも、命は終わっても、私が人の心に残したことは次の世代に、また、さらに次の世代へと繋がっていきます。私の命は終わっても、私の心はずっと残っていくのです。それがある意味で教育の醍醐味であるのです。
また、私の心を残してくれる人がいることが、私の生きる勇気になるのです。そして、そういう勇気を与えてくれる人に恵まれた私は幸せだと思います。