かつて知合いの時間講師から聞いた話です。


A個別進学教室では次のようなことをしているそうです。その塾では、まず大量に大学生の講師希望のアルバイトを集めます。応募してきた者に採用試験として、実際に生徒の指導をさせるそうです。もちろん、採用試験ですから、交通費は自己負担で、賃金は出ません。

その一方で、生徒にはカリキュラムを決めておいて、次に何をやるかまで決めておき、上記応募してきた講師を次々に指導させます。もちろん、生徒からは授業料をもらいます。

それぞれの授業後、生徒から特に評判のいい教師のみを残して、残りは不採用にします。


もうお分かりですよね。人件費は1か月分以上まるまる浮き、生徒受けのいい教師・教え方のうまい教師だけ採用できます。


塾の経営はいかに人件費率を下げるかで儲けが決まります。個別指導塾の利益率が非常にいいのは、まず①正社員を雇用する必要がほとんどないこと。②教師の大部分が大学生もアルバイトなので、勤続年数が比較的短く、定期昇給・賞与の必要がないこと、③生徒一人の授業料に占める人件費率が30%~40%と定率であるため教室定員を満たさないことによる採算割れの恐れがないこと、などがあげられます。


人件費率が高いのは意外かもしれませんが、原価というのが人件費と教材費(殆どの場合には別途徴収している)なので、荒利はかなりあります。ですから、人件費さえ押さえればウハウハな商売なんですね。


「自分に合った勉強」という幻想をふりまいて活況をていする個別指導塾ですが、教師のレベルはバラバラです。ですから、ある家庭教師会社のCMにあったように、携帯でメール見ながら指導しているなんていうのもあります。ですから、教師の指導歴も実績も堂々と説明してくれるところはありませんよね。きけば、「いや~、○○先生はベテランです」とか「熱心です」とか「受験指導経験はあります(たとえ、Fラン学校でも)」と答えて煙に巻くのが普通です。保護者もそれで騙されるんですから、何をかいわんやですが・・。