腸内細菌のバランスの乱れが、喘息を悪化させる
メカニズムを解明だそうです。
筑波大学からの発表です。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20140116/index.html
もちろん、掲載紙も全文を読んでみた方がよいと思います。
直接、こうした情報源を見にいくようにすると、
「報道」と称して、何が省かれ、何が誇張されているのかを
知ることができてよいと思います。
抗生物質の過剰な使用が、腸内細菌を殺すという
問題は、今は誰でも知ってる事だと思います。
医療現場だけではありません。
養殖、畜産のプロセスについても、
目を光らせる必要があります。
ここで、処方されることだけを責めるのは、フェアではありません。
「風邪を引いたら、いつも最後は気管支炎か肺炎で
抗生物質を使って治まります。」
肺炎、気管支炎の状態でしたら、使うでしょう。
抗生物質。
家庭での、風邪を経過をさせるプロセスのまずさも、
問題視した方がよいと思います。
自然療法に対する幻想のひとつに、
勉強しなくても使っているうちに、
上達するというのがあるようです。
断言します。
絶対にありません。
知識がないのでしたら、使うの、止めてあげて下さいね。
執着は、愛ではないのです。
胃酸も、腸内環境を保つのに、大事です。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍で、胃酸分泌、抑えておかないと
という場面があることは、実際の問題としてあるのですが、
薬局薬店で気軽に買って、飲んで…を、面白半分で
しない方がいいようです。
便移植・・・人目がありますので、きれいに書いています。
カナダで重症な腸感染症の治療に使ったという
臨床試験の結果が出ています。
英語ですが、読んでみてください。
http://medicalxpress.com/news/2013-10-pills-poop-gut-infections.html
原因菌のClostridium difficile (クロストリジウム ディフィシル)は、
病棟でその名を見た日には、愕然としたものです。
抗生物質が効かないので、有名な菌ですから。
胃酸を強力に抑える薬と、この困った腸内細菌の繁殖は、
関係があるんではないかと、いくつも論文が出ています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=ppi+and+clostridium+difficile
胃酸が強い酸性であることには、意味があるのです。
・・・ということで、胃の痛みに、胃酸を抑える以外の選択肢が
あってもいいんじゃないかと思っています。
他にも、便秘薬でせっせと腸内細菌を追い出す様なことも、
どうかと思っています。
もっと強い下剤が必要だとか、下剤濫用だとか
背後に根深い問題があるとは思いますが、
治してるんだか、壊してるんだかです。
ということで、お腹のケアに使えるホメオパシーの話、
この冬は、沢山させて頂きます。