ブラヴォー!オーケストラ、先週に続いて大阪フィル×井上道義のショスタコーヴィチ、交響曲第13番「バビ・ヤール」の第3楽章以降、これはアタッカで続けて演奏されるのでこの放送形態は意味あり、ショスタコーヴィチが1962年にエフトチェンコの詩に触発されて作家のもの、第3楽章、商店で、商店に並ぶロシアの女性たち、それは日本も同じ、日本は崩壊寸前のソ連と同じと言われて久しく、そしてロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ虐殺の今、この曲の意味は大きい。第4楽章、恐怖、恐怖はロシアで滅びようとしている、ソ連批判、同時に、今の日本もそっくりだ。第5楽章、立身出世、出世しないことが立身出世、腐敗しきった日本社会でこの曲の意味は大きい。井上道義にとってショスタコーヴィチはライフワーク、問題作で渾身の指揮、大阪フィルの演奏は大変なもの、素晴らしい情熱を満喫できて、大阪フィルの歴史に残る名演であった。