オペラファンタスティカ、今年3月のウィーン国立歌劇場公演、ロッシーニのウィリアム・テルを聴いた。フランス出身の指揮者ド・ビリー、ウィーン国立歌劇場もよく指揮、歌手は主役のフロンターリはローマ生まれ、リゴレットの名手、この作品はシラーの戯曲によるもの、パリ・オペラ座で初演のためにフランス語のもの、主役はギヨーム・テル、英雄ではなく苦悩する存在であり、オペラ上演の水準は高く、ド・ビリーのオペラは初めて聴くが、素晴らしい統率力、この作品は単なる勧善懲悪でなく、ドラマは見事、ロッシーニのヴェルディに与えた影響をつ強く知り、ドラマツルギーは素晴らしいもの、全4幕の壮大なドラマを満喫、クライマックスは素晴らしいものであった。