ベストオブクラシック、N響6月定期演奏会は日本の新進気鋭の指揮者特集、A定期は原田慶太楼、アメリカのオケや、東京交響楽団の正指揮者など若くして活躍、共演の反田恭平によりスクリャービンのものをやることになった。コンマスは郷古廉、スクリャービンの夢想、1898年の作品、5分ほどのものだが、ロシアの雰囲気たっぷりのものであった。ピアノ協奏曲は反田恭平とのもの、3楽章の神秘主義の世界、反田恭平のヴィルトゥオーゾはさすが、清楚なピアノもあり、緻密な世界で、原田慶太楼のバックで見事、アンコールのグリーグ、叙情小品集のトロルハウゲンの婚礼の日もさすがであった。スクリャービンの交響曲第2番は1901年の作曲、アレンスキーに作曲家として疑問視、しかし素晴らしいシンフォニー、N響は2017年にパーヴォ・ヤルヴィとやったもの、5楽章の力強いシンフォニー、原田慶太楼の指揮でN響も素晴らしいものをやってくれて満足のものであった。