クラシックの迷宮、NHKのアーカイヴスから、今回は芥川也寸志特集で、ライヴ録音ではなく、NHKのラジオの教養番組、1958年の音楽クラブで、芥川也寸志の、やぶにらみの音楽論、芥川也寸志が様々な音楽を語り、やぶにらみ小僧として声優・女優の里見京子が共演、90回放送されて、しかし録音の残っている番組は少なく、1958年5月の、リズムの秘密のもの、ストラヴィンスキー、フローラン・シュミット、メシアンなどのものを語り、こんなラジオの教養番組、今はあり得ず、日本が65年経ち教養面で大後退したのを思い知らされて、芥川也寸志は作曲家、指揮者、司会者、執筆とマルチタレント、日曜日の朝にこんな番組は今はあり得ない、芥川也寸志、素晴らしい世界で、また音楽と民族性のものも、芥川也寸志30代のものに圧倒させられて、日本人作曲家黎明期のもの、意味も深いものであった。現代の音楽、作曲家の個展、湯浅譲二、武満徹、清瀬保二と、芥川也寸志ホスト、下重暁子ホステスのものもあり、1965年のもの、こんな教養番組、60年経ち聞くと、意味は大きい。やぶにらみの音楽論、放送音楽の話、レコードは缶詰、放送は冷凍食品、しかしそれにも意味はあると、ラジオ、NHKも語った毒のあるもの、こんな企画は今はない、50~60年代の教養番組に圧倒させられた。