ベストオブクラシック、新鋭マエストロ特集、若手指揮者のもので、1回目はフィンランドのまだ20代の指揮者、ペルトコスキ、ロッテルダム・フィルと昨年9月のライヴ、シベリウス・アカデミーにオラモに師事、サラステ、サロネンの指導も受けて、ラトヴィア国立交響楽団の音楽監督、ドイツ・カンマーフィル、ロッテルダム・フィルの首席客演指揮者、2024年からトゥールーズ・キャピトル管弦楽団の音楽監督により、ワーグナーのニーベルングの指輪もフィンランドで指揮、大変な才能である。バーナード・ハーマンのめまい組曲、ヒッチコックの映画音楽からのもの、1958年の作品、見事なもの、ペルトコスキの指揮で、オーケストラ組曲として4完成度の高いものを満喫できた。コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲はイギリスで教育を受けたラムスマのソロ、地道で、20世紀のヴァイオリン協奏曲の名曲を慈しむようにラムスマは展開、ペルトコスキの指揮で緻密なものを聴けた。ワーグナーの、タンホイザーから序曲とヴェーヌスベルクの音楽、スケール大きく、これも若い指揮者の才気煥発の名演を満喫できた。コダーイのガランタ舞曲、1933年の作品、ハンガリーの作品を洗練されたものでやってくれて、大変に良かった。