ブラヴォー!オーケストラ、先週に続いて東京フィル第966回サントリー定期シリーズ、特別客演指揮者プレトニョフによるスメタナのわが祖国後半の3曲、前半との間に休憩もあり、後半3曲で36分ほど、全曲70分ほどはこの曲の最速記録ではあるまいか、ボヘミアの牧場と森から、クーベリック、ノイマンらチェコの指揮者と異なり、速いテンポで国際化されたもの、この曲は1968年のプラハの春にソ連が介入した際に、マタチッチがN響と予定変更で演奏したものだが、今回も同様の展開、しかし指揮者がロシア人、ゲルギエフ、ソヒエフら西側から追放されている今、アメリカの同盟国での指揮、どのような心境か、チェコの作品を丁寧に指揮、ターボル、ブラニークと戦いの音楽であり、クライマックスは勝利の描写だが、ロシアが侵略戦争をしている今の意味は何か、深いものがあった。東京フィルの定期としては異例なアンコールはG線上のアリア、ストコフスキーの編曲によるもの、これが追悼するのは戦争犠牲者か、11年目の3・11かは不明だが、阪神淡路大震災で小澤征爾がN響との30数年ぶりの共演の前にこの曲を演奏して以来、追悼の曲になり、意味深いものがあった。余白に2017年のライヴ、グリンカの幻想的ワルツ、これは戦争の5年前、ロシアの濃厚な雰囲気をみるものがあった。
