ベストオブクラシック、5月のN響C定期、首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィのブルックナー・チクルスの一環であり、まず、トルミスの序曲第2番、初めて聴く曲で、ネーメ・ヤルヴィも得意にしていたものというもので、N響では現代音楽はこのような小品しか取り上げられない模様だが、ショスタコーヴィチの交響曲第10番の第2楽章を思わせるものもあり、気迫の熱演であり、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番、ロシアの名手トラーゼのソロ、第1楽章から剛直であり、パーヴォ・ヤルヴィのショスタコーヴィチは交響曲も協奏曲も冴えて、パーヴォ・ヤルヴィとトラーゼのコンビが素晴らしく、第2楽章でのアイロニーの世界、第3楽章の熱演も見事で、トラーゼはアンコールに、スカルラッティのソナタを弾いて、なかなか愛らしいものではあり、後半はブルックナーの交響曲第1番、N響にとって98年の若杉弘とのチクルス以来の曲で、リンツ稿のノーヴァク版によるもの、これが滅多に演奏されない曲とは思われず、第1楽章から充実した響きで、パーヴォ・ヤルヴィの指揮を得て、N響のブルックナーは進化して、第2楽章の深い味わい、第3楽章スケルツォの雄大さにも圧倒されて、この曲が3番以降の作品に劣らない名作だとわかるもので、第4楽章の壮大な盛り上がりには圧倒されて、これは、映像の放映が楽しみだ。
