ベストオブクラシック、オーケストラのエスプリ、4回目もフランス国立管弦楽団、このオケにフランス人指揮者として40年ぶりに就任したクリヴィヌの指揮で、音楽監督就任公演のライヴ、ヴェーベルンのパッサカリア、古典的な要素の曲を、ブーレーズのようなものとも異なり、新ウィーン楽派の作品に、切り口の鋭い世界を楽しませてくれた。デンマークのソプラノ、ペテルセンの歌唱によるR・シュトラウスの、4つの最後の歌、クリヴィヌはN響とはドイツ物もやっており、手慣れた世界で、フランス国立管は様々なレパートリーをやってくれて、ペテルセンのソプラノは素晴らしく、R・シュトラウスの最晩年の作品に素晴らしいものを展開して、ペテルセンはアンコールに、R・シュトラウス若いころの作品を歌い、これも良かった。後半はフランクの交響曲ニ短調、晩年に名作を多く書いたフランク、これはラテンとゲルマンの交差する世界で、クリヴィヌはリヨン国立管で録音していたと思うが、円熟の熱演で、素晴らしい循環形式の世界を把握した見事なものを見せてくれて、このシリーズを締めくくるのにふさわしいライヴではあった。
