今年初の来日オーケストラ、N響でお馴染みのソヒエフの指揮するトゥールーズ・キャピトル国立管、兵庫県立芸術文化センターで聴いた。ボリショイ劇場や、過去にベルリン・ドイツ響の要職にもあった若き名指揮者のソヒエフ、N響とはロシア物をやってくれたが、今回は楽譜を見て、前半2曲は指揮棒を持ち、白鳥の湖は指揮棒なしで、グリンカのルスランとリュドミラ序曲、ムラヴィンスキーの十八番で、どれだけ速く演奏できるかの曲、トゥールーズ・キャピトル国立管は洗練されて、ロシアの爆演とは異なり、洗練されたオーケストラであり、N響でも素晴らしいソヒエフ、これは見事ではあり、そして、ハチャトゥリアンのフルート協奏曲、パユのソロで、これはヴァイオリン協奏曲を名フルート奏者のランパルが編曲したもので、パユとジンマンによるCDも聴いており、これはロシア音楽というより、フランスの響きで、第1楽章からユニークな響きに、地道な世界ではあり、第2楽章でもパユの表現力に魅了されて、地味だが、暖かく、フランスとロシアのハイブリッド、痛快で、第3楽章もパユの名人芸に魅了された。パユのアンコールは、オネゲルの、牡山羊の踊り、痛快ではあり、後半の、チャイコフスキーの白鳥の湖抜粋は2016年にN響とやったのと同じ選曲、これはバレエ音楽をソヒエフによる選曲で、一種のシンフォニーの趣もあり、有名な第2幕の情景、洗練された、ロシアの爆演とは無縁で、トゥールーズ・キャピトル国立管のアンサンブルは、このホールで聴いたオケではフィルハーモニア管に次ぐものであり、様々なバレエ音楽をうまく表現して、ソヒエフ、さすがに世界で指揮する若き名指揮者、オケとの相性も素晴らしく、クライマックスの盛り上がりは大変なものではあった。ソヒエフはアンコールに、ビゼーのカルメン前奏曲、痛快で、安く聴けて素晴らしいライヴではあった。