タワーレコードは今や日本最大のクラシックCDメーカーかも知れない。旧EMI音源によるデフィニションシリーズのものであり、名指揮者ケンペがステレオ初期の59年に英雄交響曲、57年に序曲集であり、英雄交響曲は、フルトヴェングラー没後間もない時期の、巨匠たちがいた時代の世界で、重厚で雄大、今や死滅した、クラシック音楽界の頂点にベートーヴェンがあった時代の記録で、SACD化も、ザンデルリンクのブラームスほどではないが、成功しており、序曲集はフィデリオ、レオノーレ第3番、コリオラン、プロメテウスの創造、エグモント、50年代のドイツ音楽の覇気を見て、圧倒された。

