こんばんは。ここん家のパキラ・ぱきです。
こんどの月曜日で、10才になります☆
わたしがここん家へ来た誕生日
当時ジュンコは30才
ぱきと出会ったときのお話を書いてみますね。
よろしければ、読んでみてください
![ぱき切手](https://stat.ameba.jp/user_images/20140308/11/classic-junko1/ee/2f/j/t02200293_0240032012868551709.jpg?caw=800)
残業を終えたジュンコは、ぱきを抱えて会社を出ました。
「駐車場、私のクルマこっちよ」
気が付けば、ジュンコは涙を拭っていて
ぱきはビックリして、訊いてみました。
半月ほど前に、ジュンコと同じ課で
前日まで一緒に仕事をしていた仲間が急に亡くなったこと。
その後は、会社で何をしていても涙があふれてきて
必死にこらえているのだと言う。
そんな現状もあって、ジュンコのいる課は大変な忙しさの中
来週、今いる職場から離れた棟へ引っ越すと決まった。
こりゃ、とんでもない非常事態のひとのところへ
来ちゃったな。ぱきは困りました。
でも、せっかく、さっきのおにいさんが
あのお店から、連れ出してくれたんだし。
「わたしはパキラといいます」
「パキラ? はじめて聞いたわ」
「そう、観葉植物のパキラです。…あの、わたしは、生きてます」
ジュンコは、ぱきの緑色の葉っぱをじっと見つめて
「そうね、あなたは生きてるんだもんね」
ぱきのあたまに結んでいたリボンを
そっと手にとって、ジュンコは言いました。
「3月か。世の中は、もうすぐホワイトデーだったんだなぁ」
10年前の冬、涙の日々、突然やってきたパキラがおしえてくれた。
時間は、動いてる。いつまでも悲しみに挫けたままではだめだ、強くなれ、と。
私は、生きなくちゃいけないんだと。