一昨日、この時期にしては暖かいベルリンに着きました。東京の家からベルリンのホテルまで約16時間の旅は体にしんどいです。これでもかなり時間短縮するため、羽田でのチェックインは出発の1時間前、フランクフルトの乗り継ぎは1時間15分とかなりギリギリのスケジュールで、通常ですと18時間くらいかかります。


昨日はベルリンのコンチェルトハウスのコンサートに行きました。「ボン・クラシック・フィルハーモニー」はCDでは見たことがありますが、そのCDを買ったことがなく、実演では初めてです。指揮者のペドロ・アルフテルはマドリード生まれでスペインを中心に活躍してますが、今年4月には京都市響の公演で来日するみたいです。

前半のモーツァルトの魔笛序曲とポートマンは都合により聴けなかったので、後半のブラームス2番のみの感想になります。


コンチェルトハウスの会場は半分くらいしか埋まっておらず、ベルリン・フィルなら観光客が期待できますが、ボンのオケに行く方はマニアなんでしょうか。旧東側にあるコンチェルトハウスの内部はとても美しいのですが、観客の咳払いや話し声が多いのが問題でした。

(コンチェルトハウスの内部)


ブラームスの前のチューニングから変な音がするので、不安になりましたが、演奏も良くなかったです。第1楽章と第2楽章のホルンは滑りまくりて、第2楽章の冒頭のチェロは音がバラバラでした。弦は8-8-6-6-3でしたので、全体的にパワー不足なのと、低弦の音が弱いです。指揮のアルフテルは、特徴のある指揮者ではありませんが、第3楽章は思い切りスピードを上げていたのは印象的でしたが、ここでもヴァイオリンがズレてました。この指揮者、東京だとかなり受けが悪いと思われます。とにかく、観客を音楽に集中させるパワーのある演奏ではなく、全体として特に感動ところはありませんでした。これは時差ボケと疲れのせいかもしれませんので、今日はよく寝ることにします。


ベルリンの壁崩壊記念コンサートで第九を指揮したバーンスタインの銅像が一階に堂々と鎮座しています(コンチェルトハウスの当時の名前はシャウシュピールハウスでした)。

(会場入口にある銅像はバーンスタインだけですが、カラヤンの顔に似てるのですが、バーンスタインらしいです)


会場内では、今シーズンからコンチェルトハウス管の首席指揮者に就任したマルヴィッツ推しになってます。筆者の中では現在の女性指揮者でNo.1の実力があるのは、マルヴィッツだと思います。彼女の来日公演が楽しみです。


(評価)★★ こんなに下手なドイツのオケを久しぶりに聴きました

*勝手ながら5段階評価でレビューしております

★★★★★: 一生の記憶に残るレベルの超名演 

★★★★:大満足、年間ベスト10ノミネート対象

★★★: 満足、行って良かった公演

★★: 不満足、行かなければ良かった公演 

★: 話にならない休憩中に帰りたくなる公演