今朝はみなとみらいの「ランチコンサート」のために朝早くから出かけました。筆者は平日深夜2時に寝て、午前11時に起きる夜型生活習慣なので、今日の午前11:30からの横浜公演のために、早起きをしました。20代の日本人ヴァイオリニストで注目しているのは、3日前の東京フィルで聴いた前田妃菜と今日の辻彩奈です。今日のコンサートは、フランス留学経験のある辻さんと萩原さんが今回のツアーで初めてデュオを組んで、フランス音楽を堪能できるようになってます。1時間ほどの休憩無しのコンサートでしたが、2人ともフランスのエスプリが効いていて十分に楽しめました。


1曲目のフォーレの「ロマンス」は色彩感溢れるメロディで、辻さんはジャニーヌ・ヤンセン風の演奏姿で弾いてました。1曲目が終わると辻さんが「おはようございます」と挨拶し、いつも昼間か夜間のコンサートで違和感があると仰ってました。2曲目のフォーレのソナタは、萩原さんのピアノ伴奏が素晴らしいだけでなく、辻さんのシンコペーション含めた技巧と豊かな表現によって、とても良くまとまっていました。3曲目のフランクのソナタは、辻さんの十八番の曲になりつつあります。一昨年はアルゲリッチによるピアノ伴奏で、フランクのソナタを堂々と弾いており、NHKでも放映されています↓。


この曲はフランクが結婚祝いに作曲したもので、幸福感を味わえる曲です。今日の辻さんはアルゲリッチ伴奏の時よりも、イナバウアーのように身体を反りながら、大胆かつ優雅な姿で演奏していました。横浜までの道中でギドン・クレーメルの演奏を聴いていきましたが、クレーメル以上に秀逸でした。この曲は、何度聴いても癒される名曲ですね。


辻さんの公演チラシのアー写を見ると、毎回、異なる写真となっており、曲目選曲含めて、ご本人のこだわりなのでしょうか。今日でみなとみらいホールの「ランチコンサート」は終わりのようです。


(評価)★★★ 辻さんと萩原さんの息の合った演奏が聴けました

*勝手ながら5段階評価でレビューしております

★★★★★: 一生の記憶に残るレベルの超名演 

★★★★:大満足、年間ベスト10ノミネート対象

★★★: 満足、行って良かった公演

★★: 不満足、行かなければ良かった公演 

★: 話にならない休憩中に帰りたくなる公演


出演ヴァイオリン:辻 彩奈
ピアノ:萩原麻未
曲目フォーレ:ロマンス 変ロ長調 Op. 28
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op. 13
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調