先週からロンドンに寄ってから、今、ベルリンにいますが、こちらでは観たい公演がないので音楽鑑賞はしておりません。少し気が早いかもしれませんが、今日は2025年の海外オーケストラの主な来日情報を「音楽の友」よりもいち早くお伝えしたいと思いますが、今のところ、こんな感じでしょう(あくまでも現段階での情報を現地から少しまとめてみましたが、今後、情報更新する可能性はあります)。
来年は海外オーケストラの来日公演の隔年主義ですと、ベルリン、コンセルトヘボウ、チェコ・フィル、ロッテルダム、バーミンガムは隔年(西暦で奇数年)で来日する傾向となってます。昨年同様に、ベルリン、ウィーン、コンセルトヘボウの3大オケが11月に揃いますが、コンセルトヘボウはマケラ指揮ですので、筆者は行きません。最大の注目はベルリン・フィルで、大阪万博と関連して日本版のヴァルトビューネ公演を予定しています。同じような企画で東京五輪(2020年)の年にドゥダメル指揮・ベルリン・フィルのパブリック・ビューイング公演が中止になりましたが、大阪万博次第で、無くなる可能性はあります。むしろ、K.ペトレンコ・ベルリンフィルの2回目の来日公演のプログラムが気になりますが、S席は50,000円以上でしょう。他は、控えめな公演が目立ちますが、N響や都響などの国内強力オケと匹敵するレベルなので、「国内オケで十分なのでは」と言う意見が多くなるかもしれません。筆者としては、バイエルン国立歌劇場管の新音楽監督のユロフスキ指揮のドイツ音楽プログラム(予定)が必見かと思います。
オペラでは来年以降に超一流のオペラの引越公演の話を聞きませんでしたが、2025年に某有名オペラが来日に向けて調整している話が出てきました。東世界的なインフレ、為替問題に加えて、最近は中東の紅海の貨物船への攻撃問題で、貨物船の輸送費用が高騰しており、ヨーロッパから大きな舞台装置や大道具などを運ぶのが難しい時代に突入していることも影響しています。さらに、2026年から3年間ほど東京文化会館が改修のため閉館予定なので、来日オペラやバレエの公演に大きな影響が出ます。
*下記の情報は2024年1月下旬時点のもので、今後、更新することがあることをご了承お願い致します。
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〈2025年〉
3月 ウェスト=イースト・ディヴァン管 バレンボイム&メータ指揮(調整中)
6月 ロッテルダム・フィル シャニ指揮 wブルース・リウ他
パーミンガム市立交響楽団 山田和樹指揮
ベルリン交響楽団 シェレンベルガー指揮
7月 大阪・関西万博記念 ベルリン・フィル ヴァルトビューネ日本版(ドゥダメル指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団 ノット指揮 w HIMARI、上野道明