先程、来年夏のザルツブルク音楽祭の公演ラインナップが発表されました↓。

https://www.salzburgerfestspiele.at/en/tickets

バイロイト音楽祭がコスト削減で合宿団を134人から80人にすると言う情け無いニュースがありましたが、ヨーロッパの夏の音楽祭はザルツブルク一択になりつつあります。公演ラインナップをざっと見ると、今年よりも魅力的な公演が多く、2回に分けてザルツブルク行くことも検討しています。私的な注目公演をざっと書いてみます(=日本では体験できなそうな公演)。


《オペラ》

・モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』

クルレンツィス指揮、ユートピア管

・プロコフィエフ『賭博者』

ザンギエフ指揮、P.セラーズ演出、グリゴリアン、ウルマナ出演、ウィーン・フィル

・モーツァルト『皇帝ティートの慈悲』

カプアーノ指揮、バルトリ出演

・オッフェンバック『ホフマン物語』

ミンコフスキ指揮、ウィーン・フィル

・R.シュトラウス『カプリッチョ』

(コンサート形式)ティーレマン指揮、ウィーン・フィル


モーツァルトとR.シュトラウスのオペラに力が入っているのがザルツブルクらしいです。上記の作品はどれも行きたい公演ですが、特に、クルレンツィスの『ドン・ジョヴァンニ』とグレゴリアン出演の『賭博者』は必見だと思います。毎年夏のオペラを指揮していたウェルザー=メストの名前が無く、彼の病状はまだ良くないのでしょうか。おそらく、ウェルザー=メストの代わりに指揮することになったのがザンギエフと言う知らない指揮者だと思われます(彼のプロフィールがまだ音楽祭のHPにアップされてません)。


《コンサート》

・クルレンツィス指揮、ユートピア管: マタイ受難曲

・ドゥダメル指揮、ウィーン・フィル: R.シュトラウス「4つの最後の歌」(グレゴリアン)、アルプス交響曲

・K.ペトレンコ指揮、ベルリン・フィル: ブル5、我が祖国

・ラトル指揮、バイエルン放送響: マラ6


クルレンツィスのマタイは7/19の音楽祭オープンニングの日ですが、時期的には行けなそうです。ペトレンコがベルリン・フィルでブルックナーに初挑戦するのは注目です。ラトル指揮・バイエルンのマーラーは来年の日本公演で聴けると思われますが、日本公演ではマーラー7番とブルックナー9番と聞いてます。

ウィーン・フィル演奏会を担当するのは、常連のブロムシュテット、ネルソンス(夏のザルツブルクでマーラー・チクルスを毎年やってます)、ムーティ(ブル8)に加えて、ドゥダメルとセガンが担当します。ここにも常連だったウェルザー=メストの名前はありません。また、バレンボイム指揮のウェスト=イースタン・ディヴァン管の公演もありますが、実現性は甚だ疑問です。


ユーロ高が最近、少し収まりつつあり、来年の夏にはユーロ円は140-150円台に戻ることもあり得ます。今年の年末年始は円安の影響で日本人の海外渡航が減少すると言うニュースがありましたが、来年の夏は今よりは行きやすい為替の状況になると良いなと思います。