アンコールをしない主義のゲヴァントハウス(指揮: ネルソンス)


「秋の海外オーケストラ来日公演シリーズ」もコンセルトヘボウで半分が終わり、残りは明日からのウィーン・フィル、ゲヴァントハウス、ベルリン・フィル、NDRエルプフィルとパワフルなラインナップになります。


今回のトーンハレ管、オスロ・フィル、チェコ・フィル、コンセルトヘボウはアンコールがありましたが、個人的にアンコールがない方が良いと思っております。日本のオーケストラの定期演奏会ではアンコールはほとんど無いですし(ソリスト・アンコール除く)、海外でも定期演奏会ではアンコールはありません。演奏ツアーのみアンコールをやる海外オーケストラは多いですが、私の経験ですと、ゲヴァントハウスとベルリン・フィルはアンコールはやらないことがほとんどです(私の記憶間違いでしたらご指摘ください)。ゲヴァントハウスの来日公演でアンコールをやったのは、2019年のチャイコフスキー5番の後のメンデルスゾーンの序曲「ルイ・ブラス」くらいで、シャイー時代含めて、ゲヴァントハウスがアンコールした記憶がありません。ベルリン・フィルも同様で、来日公演ではブラームスのハンガリー舞曲をやったことがある記憶がありますが、ペトレンコになり欧州ツアー(ザルツブルク、フランクフルトなど)でアンコールはやってません。ベルリン・フィルがアンコールをやるのはジルベスターコンサートやヴァルトビューネ・コンサートのようなお祭り的なコンサートの時だけアンコールをやります。今回のベルリン・フィルは後半が英雄の生涯とブラームス4番の大曲の後ですので、アンコールは無しで、ペトレンコもオーケストラ・メンバーも後半の大曲をパワー全開でやり切って欲しいと思います。ちなみに、ウィーン・フィルとNDRエルプフィルはアンコールがあります。

NDRエルプフィルの話に脱線しますと、来日公演で演奏されるギルバート指揮のブラームス1番の映像(この10月の本拠地ハンブルグでのコンサート)がありました。これを観たら、パーヴォ指揮・トーンハレ管ほどの凄みはないですが、かなりの名演が期待できます。