(10/12と来年2月の反田恭平さんのコンサート告知チラシ)


世の中に散見される嘘や煽りの宣伝文句・広告の類いが嫌いなので、昨日、気づいた事実を書きます。誰が最初に言い出したのかは知りませんが、反田恭平さんはメディアなどで「日本で最もチケットが取れないピアニスト」と言われていました。

しかし、昨日の都響のサントリーホール公演で配布されていた公演告知チラシで、今週木曜(10/12)の反田さんのピアノ・指揮のコンサートがありました。反田さんのコンサートであれば即日完売のイメージがありますが、あと4日後のコンサートは全席種で多くの残席があるようです。このコンサートはサントリーウイスキー100周年を記念するサントリー肝入りのスペシャルコンサートらしいです。反田さんの室内オケ(JNO)によるコンサートで、チケット代がSS席20000円、S席18000円は少し高いですが、反田さんによるショパコン1番があるのにチケットが余っているのは異常事態です。このコンサートではサントリーの「響」が無料で飲めるようですが、反田ファンとウイスキー愛好者にはギャップがあると思いますし、室内オケによるブラームスの交響曲第1番は企画的に微妙な点はあります。さらに、来年2月のサントリーホール3公演(S席: 8000円)についても、全公演が売り切れていません。反田人気に翳りが出てきたのでしょうか。この公演のスポンサーはBMWですが、BMWさんには本格的なドイツのオケやオペラの来日公演のスポンサーをやって欲しいです。BMWのオーナーとして言いたいですし、反田公演のファンとBMWのブランドイメージは合ってないことをBMWに強く言いたいです!N響定期などに行かれるオーセンティックなクラシックファンは反田さんの公演には行かないと思われるので、反田さんへの特定のファン層が減ってしまったのでしょうか。今年に入って反田さんは文春砲で叩かれたことがありますが、女性問題での文春砲が出ると、女性ファンが減る傾向はあるようです。


一方で、昨日の藤田真央さんのブラコンは微妙ではありましたが、藤田さんのモーツァルトは世界的にも絶品ですし、天下のルツェルン祝祭管やスカラ・フィルとの共演、カーネギーホール・デビューなど、藤田さんの方が「ピアニスト」としては、確実にキャリアを重ねていて、現在の日本最高のピアニストと言って過言ではないでしょう(私見では内田光子さんより、藤田真央推しです)。反田さんはピアニスト、指揮者、経営者の三刀流を目指されていますが、少し限界が出てきているのではないでしょうか。


PS: 天才指揮者・人気絶頂と宣伝されているマケラ指揮のコンサートも、チケットが余っているので、今年も学生を大勢ご招待するようです。

マケラは、多くの宣伝をしていても、パリ管でもオスロ・フィルでも、チケットがあまり売れないので、今後、海外オケとの来日公演は減少すると予想します。来年は通常ですと、パリ管が来日する年(隔年)なのですが、マケラ指揮・パリ管の来日公演情報がないのは、前回のパリ管の来日公演がチケット代を告知後に上げたものの、有料チケット入場率が低くて、採算が合わなかったと聞いてます。別の指揮者なら、パリ管は再来日はあって良いと思いますね。


↓このぴあの雑誌自体、タイアップの広告特集です