今年11月にウィーン・フィルと来日予定のウェルザー=メストの体調が良くないらしいです。7月上旬に整形外科の手術を受けて、経過監査も含めて、7/29から8/24のザルツブルク音楽祭の「マクベス」を降板し、ジョルダンに交代しました。この時点では、8/20と21のウィーン・フィル演奏会には出る予定でした。このコンサートでは日本公演で演奏されるR.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語り」が含まれています。ところが、先週、ザルツブルクにいた時に、この8/20, 21のコンサートもドクターストップで降板になり、代わりにハーディングが指揮することになりました。今回の来日公演は、今年のニューイヤーコンサートを大成功で収めたウェルザー=メストがアンコールでウィンナー・ワルツまたはポルカを聴かせてくれるかもしれませんし、ドヴォルザークの8番は昨年のウィーンでの定期演奏会ではカラヤン先生並みに素晴らしい公演だったらしいので、期待が膨らんでますが、ここに来て少し心配です。ウィーン・フィルの楽団員に聞いても、ウェルザー=メストの病気の事情はよく分からないそうですが、過去にはワーグナーのオペラの1幕が終わったところで、急に降板したことがあり、この時の病気は急性的なもので、今回の病気が同じか分からないですが、いつ再発するか分からないようです。本当にウェルザー=メストが無事に来日してくれることを祈るばかりです。


もし、ウェルザー=メストが来日できない場合の代役候補ですが、ウィーン・フィルとの関係性の良い指揮者で言うと、ムーティはオペラアカデミー、ティーレマンはベルリン・シュターツカペレ、シャイーはスカラ座、ネゼ=セガンはMET、ネルソンスはゲヴァントハウスとツアー中、ソヒエフはドレスデン、フルシャはシカゴ、ドゥダメルはLA、D.オーレン、パッパーノ、エストラーダは欧州ツアー中、11月の来日期間中は別の本番が入ってます。ウィーン・フィル来日期間に来れそうなのは、ジョルダンまたはハーディング(ハーディングは11/24からパリでマラ8があります)くらいでしょうか。