2019年11月クルレンツィス指揮・ベルリンフィル


先週は日本のオケやオペラも夏休みモードで、あまり行きたい公演がありませんでした。先週土曜日のミューザ川崎でのノット監督のチャイコフスキーは、賛否両論のコメントが出ていますが、ノット監督はもともとチャイコフスキーをやらない理由としては、本人が「チャイコフスキーを理解できない」と言っていたくらいですので、得意曲でなないと思っておりました。ノット監督のチャイコフスキーは今回限りで、今後はやらないと予想します。欧米式で言うと今シーズンの日本でのコンサートは東フィルのオテロがラストです。8月のPMFサントリー公演はこの20年くらい毎年行っていて、若いアーティストがエネルギッシュに演奏するので楽しみにしていたのですが、今年の指揮者がダウスゴーでイマイチです。さらに演奏曲もブル9の第4楽章完成版で、この完成版はラトル指揮のベルリン・フィルで聴きましたが、最強コンビでも第4楽章が不要と感じるくらいでしたので、今年はPMFのサントリー公演を行かないことにしました。


この上半期の東京のオケのコンサートはシェフとオケの関係が疑われるような公演が多かった気がします。まず、ルイージとN響で褒められる公演がなく、ソヒエフやフルシャの方が秀逸でした。都響も大野さんのマーラーなどはイマイチで、ギルバートの方が上手くオケを操っていました。さらに、ノット監督と東響に関しても、マーラー6番以外はさっぱり良くありませんでした。ノット監督のレパートリーの限界を感じてきており、次の契約延長はしないのではと予想します。今年9月に来日するロレンツォ・ヴィオッティあたりが後任になる可能性もあると思います。

来週からはオーストリア、イタリア、ドイツを周る予定です。オーストリアでの目玉はクルレンツィスで、2019年の11月のベルリン・フィルとのヴェルレク以来なのでとても楽しみです。



ドイツではドレスデンの開幕コンサートでティーレマンさんによるアルプス交響曲があるのですが、日本でのジョン・ウィリアムズ御大のコンサートに行くために帰国します。そのため、8月の日本でのコンサート・ブログも夏休みとなりますので、よろしくお願い申し上げます。