先週木曜日のハイドン・フィル(TOC)で、開演前に近くの席の人が少しザワついていたのですが、同じ席番号のチケットが二重に発券されていて、開演直前なのに、もう1人のお客様は近くの別の席でお座りになるようにと、TOCの会場スタッフの案内で座っていたようです。昔は市民会館レベルのチケットで二重発券のようなことはよくありましたが、DXが進んで、こんな間違いは久しぶりに見ました。


もっと見たことがなく、ヨーロッパでも見たことがない間違いが、これです(6/3)。

「フランツ・ウェルザー゠メスト指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」公演に関し、
コンビニエンスストアで発券された一部のチケットに、券面文字の誤表記がありました。


(正)フランツ・ウェルザー゠メスト
(誤)フランツ・ウェルザー?メスト


チケット券面でこんな間違いは人生で見たことないですね。欧米人に多い「=」や「ー」は、例えば女性だとお父様からの姓名を記載することがありますが、その意味ある記号に「?マーク」はちょっと厳しいですよね(^^)。ウェルザー=メストさんの承認をもらっていたとしても、初めてウィーン・フィルを鑑賞される方にとっては、チケットは記念すべきものですから、この「?マーク」はさすがに訂正したものに差し替えるべきでしょう(ヨーロッパではeチケットが一般化しつつありますので、仮にこのような問題があっても、eチケットの再送信で済みます)。日本人は細かいとは言われていますが、先週も今週も、ヨーロッパでは見たことないようなミスが見られ、インプレサリオの能力を疑われる音楽事業者が散見されます。プロの校正・校閲屋さんは絶対に雇って欲しいです。


また、ウェルザー=メストに関する病気のニュース速報がちょうど先程入ってきました。8月のザルツブルグ音楽祭の「マクベス」を降板するそうです。少し心配ですが、代役はフィリップ・ジョルダンで上出来です。

 

Philippe Jordan will conduct the new production of Giuseppe Verdi´s Macbeth, taking over from Franz Welser-Möst.

With great regret, Franz Welser-Most must withdraw from conducting Macbeth due to acute orthopaedic issues which require him to undergo medical treatment.