今年の秋の来日オーケストラの公演詳細情報が公開され、チケットも販売されつつあります。2024年の海外オーケストラの主な来日情報を「音楽の友」よりもいち早くお伝えしたいと思いますが、今のところ、こんな感じでしょう(あくまでも現段階での情報を現地から少しまとめてみました)。ロンドン、バイエルン、ドイツ・カンマー、パリ管は隔年(西暦で偶数年)で来日する傾向となってます。しかし、マケラ指揮・パリ管の来日予定はなく、昨年の来日公演がビジネスとしてうまくいかなかったからでしょう。この中で言うと、ラトル指揮・バイエルン放送響のコンビでの初来日が1番注目でしょう。筆者は、2015年4月に↓のミュンヘンのホールでラトル指揮のバイエルン放送響による「ラインの黄金」を聴いたことがあります。
この時からラトルはバイエルンとの関係性があったことを思うと感慨深いです。また、文末の映像にあるアンティノグルは、初来日かと思いますが、昨年のザルツブルグ音楽祭の「アイーダ」(ウィーン・フィル)を指揮をして、現地では大好評で、ウィーン・フィルの定期演奏会デビューもしていますので、10月のフランクフルト放送響も大注目です!
共演する日本人のソリストではピアニストとして人気の翳りで出ている反田恭平さんが海外オケとの共演予定は今のところありませんが、筆者推しの藤田真央さんと小林愛実さんは来日オケのソリストの常連になるレベルになりましたし、角野さんと亀井さんも欧州中堅オケと共演するケースが多くなったような気がします。ヴァイオリンだと庄司紗矢香さんが毎年のように共演していますね。
*下記の情報は5月上旬時点のもので、今後、変更などがあることをご了承お願い致します。
(9月2日追記: 「音楽の友」9月号にはバレンボイム指揮・ウェスト・イースタン・ディヴァン管の名前(2024年6月予定)がありましたが、まだ確定ではないですし、おそらく、来日できないです。「音楽の友」編集部にはジャーナリズムの矜持があるなら、きちんと裏を取ってもらいたいです。)
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5月 モンテカルロ・フィル管弦楽団 山田和樹指揮 with 藤田真央アルティノグリュ指揮のアイーダのカーテンコール
(2022年8月のザルツブルグ音楽祭)